断片の統合と切断
「本」は、断片を統合して生まれる。それは一種の固定化である。
固定化は変化を良しとする文脈では、否定的に捉えられるが、別の視点もありうる。
固定化された断片群は、「本」になってからは、それ以上つながることはなくなる。つまり、「つながりすぎる」状態を防ぐ効能がある。
もし「本」が開いていれば、それは貪欲に新たな断片を呼び込み(欲望を持ち)、それぞれつながりは密になっていくだろう。
そうなればなるほど、新規参入者がそのつながりを理解するのは難しくなる。
一度切断し、もうこれ以上変化しない状態に保っておくことが必要だ。
#断片からの創造