感想を素直に書く
私の「感想」のつまづきって読書感想文からはじまっていて、思ったことをそのまま書いたらダメだったので、結局なにを書くのかわからないまま大人になってしまって。 そのまんまの状態で、大人になる間に接してきたものを煎じつめると、論じるだとか比較するだとか、そういうことが「感想」に等しいものだと思っていて。そう定義すると、まず書けないし言うこともできない。論じる知識も技術力もないので。
評論や文章を書くことを仕事にしていたり学んだりしている人のように書いてみたい! あのブログみたいにカッコよく書きたい! とも思ったりもするんだけど、どうしたって、書くという時間が圧倒的に違うから同じにはなれない。筋トレ的にいっぱい書いて訓練してできるようになるかもしれないけど、なんかそういうことではないんじゃないか? といううまく整理できない感じもずっとあって。 論じなきゃ、批評しなきゃっていうイメージが先行して感想を述べられない人というのは少なくないんじゃないかと勝手に思っています。そのことによって、そういう「こういう風景が見えたんです」っていうような自分のイメージを語れないことによって、生育不良みたいなものを起こしている何かっていうのはあるんじゃないかと思ったりもします。 感想を言葉に出すことそれ自体が、一つのアウトプットである、ということ。 それは作品を個の世界に送り出した人と、同じレイヤーに立つ、ということ。 いいね、ボタンを押すのとは違う