意外な分類こそが面白い
/nishio/分類と面白さ
分類は面白くない(仮説)
「意外な解釈は面白い」
「意外な分類は面白いか?」
「意外な分類は実在するのか?」
発想法やそれに類する分野において、「情報を分類するな」という警句がよく出てくる。
精緻にそれを再表現すれば、「情報を既存の分類軸で分類するな」となるだろう。
一般的に分類とは、何かしらの軸にそって情報を選り分けることだ
完璧な分類(カテゴリ)であれば、それは排他的な選り分けになる
集めた情報を選り分ける行為、あるいは情報を集める段階で選り分ける行為を実施するためには、既存の分類軸を使うしかない
存在しない分類軸で分類することはできない
だから、集めた情報を選り分けようとする場合、かならず既存の分類軸を用いることになる
すでに、誰かが、使った、分類軸
知的生産の定義
"知的生産というのは、頭をはたらかせて、なにかあたらしいことがら──情報──を、ひとにわかるかたちで提出することなのだ"
アイデアの定義
"アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない"
すでに、誰かが、使った、分類軸を使って情報を分類しても、新しいものは生まれがたい(生まれるにしても非常に小さい)
面白くない
面白さとは、発見である
あるいは、面白さとは、発見の大きさである
しかも、排他的な分類にすると、「AでもありBでもある」という、既存の分類軸を越境(脱構築)するようなものが、どちらかに押し込まれてしまう。
アイデアの可能性が潰されてしまう
だから、情報は集めきってから、選り分ける軸を、後から立ち上げる方が面白くなる。