思想をテストするのは、家庭
しかし、私は以前から考えているのだが、思想というものを最終的にテストするのは、家庭という平凡な場所であると思う。活字の世界に生きるだけの純粋思想なら、いくらでも急進的になれるし、いくらでも破壊的になれる。けれども、それが本当に社会を変革する力を持つためには、それが家庭という場所へ入り込み、そこに腰を据えなければならない。
『本はどう読むか (講談社現代新書)』p.66
日常が色あせるならその価値観は歪んでいる