小説の書き方というものはほぼない
答というものはないと思います。方法(書き方)も、これが良い、と決まっているわけではありません。それぞれが、自分に合った方法を見つけて、効率を上げたい人は上げ、品質を上げたい人は上げて下さい。自分が望むものを目指すことです。 大事なことは、方法などどうでも良くて、結果がどうか、という点です。この場合、「どうか」というのは、自分の判断、評価でけっこうです。しかし、仕事として書こうと思えば、人の評価も気になることでしょう。そして、人の評価というのは、つまり「売れるか」ということです。そういう数字が上がってくるのは、デビューしてだいぶ経ってからなので、しばらくは人の評価は無視しておいてよろしいかと。
具体的な方法は、ワープロで打つ、だけです。プロットを作った方が書けるという人は、プロットを作れば良いし、プロットはいらない、という人もいるかと思います。 上手く書けない場合に、方法が悪い、と思わないこと。悪いとしたら、それは自分の頭です。方法が悪くても、それなりの結果は出せます。方法によって改善されるのは、せいぜい効率くらいのもの。効率なんて、表に出てきません。効率は結果ではありません。つまり、方法は結果には影響しない、ということです。
一般的にいえば、方法はほぼ存在しない。つまり、小説の書き方というものはほぼない、ということだと思います。漫画だったら、いくらか描き方めいたものがあるように思いますが、小説にはありません。あったとしても、小学校でみんなが習っているはずです。国語が大の不得意だった人間が、何の方法論もなく書いた例があります。 自分で自分に合った方法を見つける、ということ。
方法のせいにはしない、ということ。
「理想の方法」を追い求めるあまり、実行を疎かにしないこと