実際に行動する人は100人に一人
みたいなことがよく言われる。
ノウハウ本の活用、といった文脈
仮にノウハウ書を読んで実際に行動する人が100人に一人くらいの割合だとすれば、たしかに行動すれば100人に一人にはなれる。
そしてそれが、「勝つ」ということにつながっていると示唆される。
しかし、母数が考慮されていない。
そのノウハウが圧倒的に知名度を誇るのならば、母数も多くなる。
100人に一人なら、1000人なら十人、一万人なら100人ライバルがいる。
この時点でもう結構しんどい。
100万人ほどがその情報に触れているなら、1万人がライバルになる。
単に行動しただけで勝てるとは言い難い状況。
しかし、「実際に行動する人は100人に一人」というような表現だと、人間は「たった一人のオンリーパーソンになれる」みたいな印象を受けてしまう(そういうバイアスがあるのだろう)。 人間の脳は、確率を適切には扱えない