大福帳と複式簿記
江戸時代以前の日本の帳簿形式で、商家などで使われていた記録帳です。
単式簿記に分類される。
一方向的な記録:お金の出入りや売掛・買掛などを「発生日順」に書き綴る。
勘定科目は一つ:たとえば「○○屋に米を売った。3両」といった形で、相手先や内容は書くが、「どの勘定が動いたか」は体系的に記録されない。
残高や資産状況の把握が難しい:帳簿全体を見ないと全体像が見えない。
庶民的・経験則に基づいた実用帳簿:商売人が現場で把握するための実務的なもの。
ルネサンス期イタリアで発明された簿記方式で、現代の会計の基本となっています。
二重記帳の原則:すべての取引を「借方(Debit)」と「貸方(Credit)」の2面で記録する。
会計の構造を体系的に表現:資産・負債・資本・収益・費用に分類して記録。
仕訳帳・総勘定元帳といった帳簿体系に基づく。
貸借一致の原則:記録が常にバランスするようになっており、ミスの発見が容易。
財務諸表(貸借対照表・損益計算書)に直結:経営状況の把握ができる。
複式簿記式タスク管理システムと大福帳式タスク管理システム
体系的に処理するもの、非体系的に処理するもの
データ(記録)を使うが、体系を目指すわけではないという第三の道を考えるきっかけになりうるかも