名づけの功罪
少し話はそれますが、高校生の息子さんがたとえ反抗期だとしても「反抗期」という名前でくくるときには注意が必要かもしれません。名前は不思議なものです。概念の抽象度を上げることで取り扱いやすくなりますが、具体性や個別性を見失ってしまいがちだからです。
ロバート・B・パーカーの『初秋』のスペンサーの台詞を思い出した。
"そういうやり方はやめた方がいい。物事を一見もっともらしい名前の下に分類する癖だ。わたしは淫らな女だ、おまえはジゴロだ、という考え方を"
抽象性は具体についていちいち考えないで済むように働く
それが操作性を上げるが、良いことばかりではない