動き方を含めてのコンテンツ
1296夜『理解の秘密』リチャード・ワーマン|松岡正剛の千夜千冊
次にコンテンツだが、これを静止するコンテンツと見てはいけない。最近のコンテンツ重視時代ではよく勘違いされているのけれど、コンテンツは情報内容ということではない。情報のシンタックスから内容のセマンティクスを取り出して次のトポスのところへ、そのセマンティクスを巧みに移転することなのである。シャッフルし、編集し、リデザインすることなのだ。コンテンツを動かそうとしたときの、その動きを方を含めたものがコンテンツなのだ。じっとしているコンテンツはコンテンツではないのだ。
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*トポスA,Bというネーミングはややこしかった、トポスX,Yと読み替えていただきたい。
トポスXに表されたある構文から意味内容を取り出し、別のトポスYにおいてその意味内容が別の構文で表される(→理解)その動きを含めてコンテンツであると松岡正剛氏は述べている。
執筆の現象学と合わせると、静止的なものなどどこにもない、ということになりそう。