偉大な世界と矮小な個人
今この瞬間にも70億人くらいの人間がこの世界に存在し、そのうちの十億人以上が何かしら働いている。そうしてこの世界は運営されている。
さらに、後ろをふり返れば、頭がいたくなるほどの遺伝子の伝達があり、現代の私たちが存在している。これはすごいことだ。
そうした世界の大きさに比べれば、「私」という一個の生などちんけなものでしかない。
しかし、「私」という体験にとって、私という生がかけがえのないものであることもまた確かだ。
この二つを行ったり来たりすることが、たぶんバランスを生むのだろう。