ライフ・アウトライン
ライフ(生活と人生)を扱うためのアウトライン
たとえばタスクの管理は、すべてこの中でやってしまえる。降りかかってくるタスクを制御し、限られた時間の中でできること、できないことをクリアにすることです。
今抱えている「やること」の全体像を把握し、その中から何を残し、何を落とすか選択できる。これはいわゆる「プロジェク管理」とか「目標管理」と呼ばれるものに相当するかもしれない。
「価値観」とか「ミッション」などと呼ばれるものも、この中で考えられる(いや、そんな生真面目なものだけでなく、もっと人間くさいこと──欲求や願望──だって考えられる。というかそれが大事なのです)。
もちろんアウトライナーだから、メモを取ることも記録をつけることもできる。何よりも、アウトライン・プロセッシングの技術を駆使して「考える」ことができる。
ライフ・アウトライン
DO-DAYS(日々のDO)
DO-DAYSの機能は日々のDOを考えることです。DOというのは「行動についての思い」です。ライフ・アウトラインの中ではデイリータスクリストに相当する部分ですが、ずっと幅広いものです。DO-DAYSは他にも思いついたことや出来事を書きとめる機能(メモ)、GTDで言うところのインボックス……などの機能を兼ねています。キャッチされた思考は、ライフ・アウトラインの中を動き回り、適切な場所に位置づけられることになります。
DO-ALL(すべてのDO)
DO-ALLの機能は抱えているDOの全体像を考えることです。一般的な用語でいうとプロジェクトリストに相当するでしょう。DO-DAYSでキャッチされた「やりたい」「やらなくては」という思考のうち、即座に実行されなかったものはALLに移動し、その中でシェイクされ、その姿を明確にしていきます。DOの発酵槽のようなものです。
LIFE-AS(関係)
LIFE-ASの機能は他者との「関係」について考えることです。人間関係や社会の中での自分、と言い替えてもいいでしょう。DO-DAYSでキャッチされた「関係」についてのさまざまな思いや気づきがLIFE-ASに移動し、シェイクされ、明確になっていきます。そしてLIFE-BEと合わせて実行するDOを選択する基準になります。たとえば「ミッション」などと呼ばれるものは、ここに含まれるはずです(でも、それだけではありません)。
LIFE-BE(自分)
LIFE-BEの機能は「自分」について考えることです。自分は何を思い、何を望んでいるのか、ということです。DO-DAYSでキャッチされた「自分」についての思いや気づきはここに移動し、シェイクされ、明確になり、LIFE-ASと合わせて実行するDOを選択する基準になります。たとえば「価値観」とか「夢」などと呼ばれるものはここに含まれるはずです。
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ライフ・アウトラインは、もともとはシンプルなタスク管理のアウトラインとして生まれた
必要なタスクを洗い出し、整理し、実行するためのアウトラインを作ろうとした。文章を書くためにアウトライナーを使っていたから、そのイメージでタスクをアウトライン・プロセッシングした
タスクのアウトラインだったはずのものは、生活と人生を扱う壮大な(?)アウトラインへと変化していった。
タスクを扱うためにはタスクを書き出すだけでは済まない
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