オブジェクト指向は長期間大人数がコミットする上で役立つ
わざわざオブジェクトを作る必要はありません。わかりやすい変数名を付ける必要もありません。1回使うだけで自分にさえわかればいいからそんなことをしても面倒なだけです。
ではなぜオブジェクト指向や変数名の付け方などが侃々諤々の議論になるかというと、それは長期間多人数で開発するプログラムを対象としているからです。業務で開発されるプログラムというのは、大きな会社で多人数で作られ何年間にもわたって調整を加えられます。だからこそ他の人が読んでも理解できるコードで、変更を加えても思わぬところに影響が出ないように疎結合(意味は後で説明します)な必要があるのです。なお、「自分は趣味で一人で作ってるだけだから関係ないな」と思ったらそれは間違いで、半年も空けば過去の自分が書いたコードの意味を忘れてしまうのでやっぱりわかりやすく疎結合に書く必要があります。 要するにオブジェクト指向や「わかりやすい変数名をつけよう」などのプログラミング技法は「他人(将来の自分含む)が読み書きしやすいコードを書く」ためにあるのです。
各要素の結びつきが強いのが密結合、弱いのが疎結合です。一般に密結合のものをクラスにまとめてクラス間は疎結合なのが良いとされます。
理想なプログラムとして、 凝集度は高いほど良い、 つまり責任範囲が明確で軸ぶれないほどよいです。 結合度は低いほど、 つまりそっちはそっちで勝手にやっててねとできるほどよいです。 そもそも、高凝集で低結合とは何か?まだ理解できてない方が多くいらっしゃると思います。 この記事を読めば、すべて明らかになるでしょう。 プロセス指向プログラミングは低凝集で高結合になってます。オブジェクト指向プログラミングは高凝集で高結合になってます。 そして、インターフェース指向プログラミングは高凝集で低結合です。