アンビバレントな解決策
求めている状態とは逆の方向の方策を取ること。
例
忙しいときほどきちんと休む
閉じて考えることで開かれることがある
活かすために捨てる
アンビバレントな結果
収益を維持・向上させるために広告を増やした結果、記事が読まれなくなる
アンビバレントな行為
書くことには、畏れと開き直りのアンビバレントな感じがある。その微妙な感じを切り捨てて、「開き直り」だけ伝えると危ういことになるのではいか。
作ることの背後には壊すことがあるし、知ることの背後には知らないことや忘れることがある。そういうアンビバレントさを見失うと、世界はハリボテになっていく。
人が祈るとき、対象そのものにではなく、自分たちを含むより大きなものにその祈りを届けようとすると思うのですが、それはこの世界の「ままならさ」を引き受けた上で、それでも良い方向に向かって欲しいと願うことであり、そのアンビバレントさが大切なのではないかと感じました。
方向性を見据えつつも、すべてを意のままにおこうとしないこと。ある種の賭けを受け入れること。失敗を避けつつもそれが起こりうることは受け止めること。そういう、アンビバレントとも呼べる姿勢を保つこと。
プログラミングをやることで「エラー」に慣れるというか、自分の「考え」の限界性に気がつき、少しずつそれをアップデートする感覚が身につくのは大きいと思う。そこでは、アンビバレントなことが起きていて、「自分の考え」は(最初)ダメだけど、少しづつそれが良くなる(機能する)ようになっていく、という「ダメ」と「よい」が結ばれる時間的プロセス(≒歴史)が生成されている。
アンビバレントの疎外
ニュースはわかりやすく世界を切りとってくれる。そればかり摂取していることのある種の弊害。