ある系の出力としての執筆
『かーそる 2017年7月号』収録の「執筆の現象学」に掲載した図。執筆を「頭の中のものを外に出す」行為ではなく、ある系による出力として捉える。実際は、さらに書かれた言葉からのフィードバックもあるのでもう少し図はややこしくなる。 https://gyazo.com/c790c0b6ad71b7629fed3c017ed6b339
https://gyazo.com/184ff51dddab4c443e88301cd4ca077d
後者の見方をすると、書き手は執筆の支配者ではなく、ある系の一部でしかなくなる。だからこそ、登場人物が「勝手に」しゃべりだしたり、そのときの自分では書けないような本が書けたりする。前者のモデルでは、これがうまく説明できない。