『文章の書き方』のルーズリーフの使い方
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蛇足になるかもわかりませんが、ある主題についてかなり長いものを書くときは、準備のためにルーズリーフを使います。四十年来の習慣で、いささか古くさいかもしれませんが、私はこの方式が気にいっています。
たとえばブータンという国へ行くことになり、資料を集めるとします。図書館を利用する。本屋をのぞく。過去の新聞の切り抜きを調べる。ブータンに行った人びとの話を聞く。その集めた資料を分類して、ルーズリーフに書き込みます。紙はあまり倹約せず、ゆったりと使い、あとで書き込みができるようにしておきます。
国王、宗教、気候、人口、社会習慣、日本との関係、服装、食べ物、挨拶、稲、植生、動物、人物リストなどの主題を作り、さらに臨機応変に主題をふやしていって、書きこみます。
rashita.iconこれをどのように書いていたのかが実に気になる
たとえば、今このページは、ルーズリーフの研究、あるいは情報整理の研究のための「資料」だとする。そういうページを作りつつ、それとは別に主題を扱うページを作る、ということになるか。
一つの主題を扱うページを作りつつ、さらに主題群を扱うページも作るのがよいか。
あとから出てきた資料を各項目に自由につけ加えられますし、出張のときは、必要なものだけを選んでもってゆくことができます。
この時はたまたま取材の対象が「ブータンの青いケシ」でしたが、ケシについては、もう一冊ルーズリーフを作り、念入りに資料を集めておきました。大きな仕事のときは、親のルーズリーフだけではなく、子のルーズリーフを何冊か作っておくと便利です。
先輩がそうしているのを見て私も真似ていますが、一枚の紙の裏表を使わないほうがいい。
場合によっては切り抜くこともあるし、他の資料にはりつけることもあります。ですから裏には何も書いていないほうがいい。取材でメモをとるときも同じです。メモは表だけを使って、裏にはなにも書かないほうがいい。