『弱者の戦略』
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海洋全蒸発や全球凍結、巨大隕石の衝突など、地球環境が激変しても多くの生命はしぶとく生き残り続けてきた。そして今でも、強者ではない動植物などはあらゆる方法で進化し続けている。群れる、メスを装う、他者に化ける、動かない、目立つ、時間をずらす、早死にするなど、ニッチを求めた弱者の驚くべき生存戦略の数々。
2019/3/7 読了。
2020/6/3
生物学の世界でも、「戦略」という用語はよく用いられる。
自然界は厳しい。無策で生き抜けるような生ぬるいものではないのだ。この世に生きとし生けるすべてのものは、戦略を駆使して厳しい自然界を生き抜いている。
自然界では強い者だけが生き残るはずなのに、どうしてたくさんの弱い生き物たちが、自然を謳歌しているのだろうか。これが本書の重要なテーマである。
生物の弱者の戦略には、ときに目を見張る。まるで弱者であることこそが、戦略的な強みであるかのように思えるほどだ。
→エピグラフに使えそう。
逃げる者と、追う者とでは、情報に対する考え方も異なるのである。
追いかける動物と、逃げる動物では、目が違っていて、視覚情報が異なる。
ニッチとは、ナンバー1になれる場所である。
まさにビジネスシーンの企業戦略と同じである。小さい企業が差別化を図っても、大企業が簡単に模倣して、シェアを奪っていくのである。
ルールがシンプルなゲームは、強い者が強者となりやすい。
中程度撹乱仮説
撹乱によって環境が変化し、さまざまな環境が生まれる、このような複雑な環境がたくさんのニッチを生み、激しい競争社会では生存できないような、多くの種類の弱い生物が生存の場を得ることができるのである。そのため、撹乱がある方が、正則dえきる生物の種類は増えるのである。
大きな変化は新たなニッチを創出する。そして変化が大きければ大きいほど、弱者のチャンスもまた大きくなるのである。
CRS戦略:競争型、ストレス・トレラント型、ルデラル型
スニーカー戦略(サテライト戦略)
生き残ること→強さ
捕食者から逃れるための弱者の戦略
・群れる
・逃げる
・隠れる
・ずらす
種間競争における弱者の戦略
・棲み分け戦略
・ニッチ戦略→小さな土俵で勝負する
(ランチェスター戦略)
種内競争における弱者の戦略