『伝わる英語表現法』
著者:長部三郎(オサベサブロウ)
出版社:岩波書店
レーベル:岩波新書765
出版日:2001/12/20
2021/9/10 読書開始
序章は、従来の単語英語からの切り替えを提唱する。生きた英語の生体解剖では限界がある、というお話。
第一章「英語と日本語の違い」。英語の三要素、具体的、説明的、構造的について。かなり日本語と異なるので、それをそのまま訳そうとしてもうまくいかない。訳すのではなく、意味を伝える意識を持つこと。最後に辞書(cobuild)の話がちらっと。
https://www.collinsdictionary.com/
『伝わる英語表現法』の第5章冒頭で「並べる」について検討されているが、英語の列挙の感覚がまさに「リスト」という感じがする。すべての項目を「同質」にする、という。
目次
第1章 英語と日本語の違い
第2章 日本語は名詞、英語は動詞―日本語の名詞から英語を考える
第3章 日本語は抽象的、英語は具体的―日本語の文(センテンス)から英語を考える
第4章 「一事一文」の原則―日本語の文章から英語を考える
第5章 英語の構造と日本語
終章 体験的英語教育―私の提言
日本の英語教育
授業を始めると早々に生徒が抗議してきました.「英語が幼稚すぎる。日本語の構文と違いすぎる」と。もっと難しい英語を教えてほしい,レベルの高い英語に挑戦したい,というではありませんか.
高校生が授業で期待する英語は、日本語を英語に置きかえたものであって、それで英語の文法に合っているではないかといわれても、化け物みたいな英語です。日本語離れしていないというか、日本語の都合で強引につくっちゃった英語なのです。そこには、相手の気持ちや立場を考えない、自己中心的な主張に通じるものを感じます。
英語と日本語は違う言語
日英両語は事実上、何の共通点もない
すると、言語の構造だけでなく、考え方、つまり文化の違いまでが見えてきました。
英語は単語も構文も、簡単かつ明瞭であることを常に要求します。 
「訳す」から「伝える」へ
「選挙公約」や「国際情勢」をどう伝えるか?
とあるアメリカの大統領
I did what I said I would do
日本語だと
私は(選挙)公約を果たした。
ここから英語にする場合は?
campaign pledge→ execute?
単語英語
"I did what I said I would do"は、動詞があって時制がある
単語ではなく文で考える
英語の単語をいくら知っていても英語が使えるわけではない。私たちは英語大好き人間なのに英語下手、というのは、まさにそのことです。日本語で考えているとよく英語が出てくるのに、英語を言おうとすると日本語が邪魔をする、という状態です。
英語の運用力を、日本語の違いから追求する
単語が曲者
「本」はbookだが、bookは辞書を引くときに使うだけの実体のない単語
英語と日本語の違い
英語は具体的/日本語は抽象的(あるいはあいまい)
英語は説明的
国際情勢/international situation
what's going on in the world→単語文化からの意識的な離脱
英語は動詞があってはじめて言葉が活性化する
英語は構造的
単語の置き換えから意味を伝えることへ
a word processor から a communicatorへ
日本語→英語ではなく、日本語→情報→英語
日本語→視覚化→把握→整理→情報→英語で考える→表現する→伝える
日本語は名詞をつなぐ、英語は動詞
一事一文
切り替えのツール
切る、送る、埋める
英語の構造性
並べる
揃える
つなげる
一体化の教育に向けての提言
借用語の利子、利息