『「無知」の技法』
『「無知」の技法NotKnowing』
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◆知のパラドックスはなぜ起きる?
知識が高くなればなるほど、キャリアを積めば積むほど、失敗はなくなるはず。
だが、現実は逆のことが起きている。
知識が高いほど、変化や未知のものの受け入れが遅れ、
既知のものへ執着し、盲信する。いわば知のパラドックス(逆説)だ。
なぜ、世界のエコノミストはリーマンショックを予測できなかったのか?
なぜ、中世の解剖学者は心臓の心室は3つ(実際は4つ)と信じていたのか?
それは「知識」「知っていること」に焦点を置くあまり、
疑ったり、「わからない」と認めることができなくなるからだ。
しかし、心理学者ダニエル・カーネマンも指摘しているように、
「世界はほぼ常に理解不可能なものと認めるべき」なのだ。
◆不確実な時代の最適な思考法
世界はどんどん「不確実に」「複雑に」「曖昧に」なる一方だ。
ドラッカーも言ったように、「不確実な(uncertain)時代においては
『無知』を最大限に活用する」のが最強の思考法だ。
「知らない」という境地に立つことで、新しい学びと知識が得られる。
マイクロファイナンスのグラミン銀行を設立し、
ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌスは言う。
「私は、銀行業務について何も知らなかったからこそ、挑戦できた」
本書では、新進気鋭のコンサルタント2人が、世界のあらゆる領域において
「知」の思考変革を模索する。過去や既知にとらわれず、
「無知」の状態を最大限に活用し、「出現する未来」に臆せず
しなやかに対応する思考アプローチ!
イギリスでマネジメントブック金賞に輝いた書、待望の邦訳書
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マサチューセッツ工科大学(MIT)上級講師
『U理論』著者─C・オットー・シャーマー氏 推薦!