「構成」と「気ままに」とがうまく行き来できない問題
まず、プライオリティーは「書く」が生まれるかどうか。どのような方法論であっても、これがないと原稿は完成しない。人気のメソッドであっても、それでは自分は文字がつむげないなら、その方法は却下される。まず、これがスタート地点。
次に、最初に構成を立てて、その通りに書き進められるパーソンは特に問題ない。また、最終成果物に要件が何一つない場合(≒構成を必要としない場合)も、ただ書いていけばいいだけだから問題ない。ようは、このグラデーションの中が問題なわけだ。
具体的な問題は二つ考えられる。まず構成が作れない問題。次に構成を立てても、その通りに書けない問題。後者の亜種として、構成があると筆が乗らない問題がある。この問題は、「筆が乗るような構成が作れない問題」として前者に組み込むこともできるが、概ね後者の亜種の扱いで問題ないだろう。 (事前に)構成が作れない場合は、構成の型が十分頭に入っていない状況が考えられる。抽象化された構成の型(パターン)を学ぶか、たくさん文章に触れて、その感覚を掴むのが改善策となりうる。
次に、立てた構成通りに書き進められないパターン。これは、提出先が構成を決めていてそれに従わなければならないパターンと、十全に自分が書く対象について理解していない状態で構成を立てたパターンがある。ちなみに、ほとんどの本は後者の状態で書かれる(と想定できる)。
この二つのパターンの差異に注意を払ってみたい。と、結構本格的になってきたので、どこかの原稿で書こう。