2025年3月着想メモ
### うっ屈した精神性が好き
March 01, 2025 at 11:48AM
からっとした元気さで紡がれるまっとうな言葉よりも、当人が抱え込んでいるうっ屈した精神性がどうしても切り離せない言葉に魅力を感じる。うっ屈だけではなく、情念全般かもしれないが。
### ルサンチマンの慰撫
March 01, 2025 at 04:28PM
ある種のルサンチマンを慰撫するための言説というのがあって、たしかにそこにはニーズがあるんだろうけども、それを保存しているだけでなんなら増幅していることすらあるかもしれない。
「けしからん」的なものはそういうものが多いのではないか。
### 言語の混乱
March 02, 2025 at 09:02AM
似たようなことをそれぞれの言葉で表現することと、同じ言葉をそれぞれの意味で使うこと。それぞれに違った混乱を生じさせる。しかし、バベルの塔は存在しない。
### 「すぐやる人」にゆっくりなる
March 02, 2025 at 01:12PM
たぶん、「すぐやる人にゆっくりなる」という姿勢のノウハウが必要。
### ラインのバリエーション
March 02, 2025 at 11:16PM
タイムラインの拡張としてメロディラインがあるな。リズムとハーモニー。
### 僕たちは変化する、してしまう
March 03, 2025 at 09:35PM
僕たちは後天的に何かを得ることができる/得てしまう。普遍が続いていくわけではない。どこまでいっても自分は自分だが、その表れは変わっていける/変わってしまう。
### メディアと慣れ
March 08, 2025 at 08:29AM
一つのページ内にエッセイと連載小説が並んでいたら区切りを入れるのが一般的ではある。「ここからそうです」と示すわけだ。でも結局それは「一般的にそうなっているから」であってつまりは慣れ=文化の問題にすぎないな、ということを最近感じている。
そういうものだとわかっていれば何の違和感も生まれない。それはつまり、私が何かを学習したということであり、変化が生じたということでもある。読むこと(読み続けること)は、読み手にさまざまなレイヤーでの変化を促す。
変身としての読書。
### 加速することの代償
March 08, 2025 at 11:31AM
何かを加速させることは、違う方向へと進む力を弱めてしまう、ということがあるのかもしれない。
### 読み手の変化
March 08, 2025 at 01:34PM
「わかりやすく」というけども、読み手が読みながら理解の質を変えていくことは普通に起こるわけで、そのダイナミズムも想定したいところ。
### 自分の願い
March 08, 2025 at 10:53PM
非常に根源的な自分の願いとして、それぞれの人が自分の方法を作る楽しさを得て欲しいというものがある。それが社会のためになるとか会社で役立つとかではなく、生きるという活動のために。
そうした方法が効率よくないものだって構わない。もし効率がよくないものがなんであれダメだというなら、僕たちが参加しているゲームが単一のものだということになってしまう。それは恐ろしいほどに寒々しい結論だろう。
### 言い切れない気持ち
March 09, 2025 at 01:32PM
ある程度見知った分野の話だと、いろいろ思い浮かんでアンビバレントな感じを持つことが多い、ずばっと言い切るのにためらいが生じるというか。
### 書かないこと
March 09, 2025 at 04:59PM
職業としての物書きになる前は、どうやって書くことを集めているのかが興味だったわけだけども、なってからは何を書くのか(書かないのか)の判断の難しさが興味になっている感じがする。
### パターンを見出す
March 09, 2025 at 08:39PM
いろいろなことを少しだけ抽象的に捉えていると、さまざまな場面で「それってあれに似てますよね」みたいなことが言えるようになる。パターンが見出される。
何か物事の潜在性にアクセスしている、ような気分になれる。
### 目的的
March 09, 2025 at 09:45PM
「それ自身が目的であることをしよう」という呼びかけでなされる行為は、基準を満たしているのかどうか。
### 批評という仕事
March 09, 2025 at 10:12PM
人が何かを評価するときには、だいたい何かしらの参照点から見ている。それを動かしたり、新しく作ったりする仕事は批評的だと言えるのではないか。
### ワンダーな世界
March 09, 2025 at 10:44PM
よし、今日からPythonを使おう、と思えばそれができるし、よし、今日から中華料理を作ろうと思えばそれができる。実にワンダーな世界だ。
### 天の邪鬼
March 10, 2025 at 10:15AM
「まっすぐさ」と「からっとさ」は似ているようで異なる領域を指している気がする。「からっとした天の邪鬼」とかありそう。
### テキトーとでたらめ
March 10, 2025 at 08:47PM
テキトーとでたらめにはやはり違いがある。
### 不安定な状況での立ち回り
March 11, 2025 at 01:06PM
不安定な状態では絶対的なものが求められるとして、だとすると、不安定な状態においては「これこそが絶対的ですよ」というアピールが増えるだろうし、受容されたいものは「今はとても不安定な状態ですよ」と煽り立てるだろう。
そういうものたちとどう距離をとるのか。
### ウィンドウ
March 11, 2025 at 11:20PM
アプリケーションにとってウィンドウとは何か。あるいは、OSに取ってウィンドウとは何か。
### 森の隠しかた
March 12, 2025 at 10:17AM
木を隠すには森の中らしいが、では森はどこに隠せばいいか。
### 変化のイメージ
March 13, 2025 at 06:42PM
「自分は変化できる」といったときにレベルアップ的成長をイメージするかもしれないが、そうではない変化というのもある。
線形な変化というよりも、何か違う状態になるという感じ。そういうことが起こりうるとして人間を見つめる。
### 責任
March 14, 2025 at 09:01AM
「責任」という概念が機能不全を起こしているとして、「責任」という概念を破棄する議論はラディカルで面白いが、それが機能していた時代にさかのぼって考え直すことも有意義ではないかと感じる。
### 権力の勾配
March 14, 2025 at 05:15PM
管理する人は、本来自分が引き受けるべき問題を管理されている人に押しつけることができてしまう。その勾配に注意を向けないのはたいへん危険だろう。
### 読むの多様性
「読んだ」と「読んでない」の間には無限のグラデーションがあることはよく言われるが、『読めない人が「読む」世界』では、そもその「読む」が一筋縄ではいかない概念であることが確認される。
### 気の持ちようは大切
気の持ちようだけで問題を解決するのは難しいかもしれないが、問題を解決する上で自分の感情をケアすることはかなり大切だと思う。
### すごさがわかる
何かを「すごい」と評価するためには、それがすごいと「分かる」必要がある。
言い換えれば、一般の人がわかる「すごい」は評価されやすい。
### ちゃんとしていないと
若い頃の「ちゃんとしていないと気持ちが悪い」という観念が、少しずつ「ちゃんとしてなくても問題ないことは多い」「ときにはちゃんとしていない方がうまくいくこともある」と複雑化してきている気がする。
### 考え方
うまく原稿が書けないときに、その原稿のことばかりを考えてもなかなかうまく解決しないことが多い。
### 負けが決まっている試合
初めから負け試合が決まっている、みたいなのがありますね。参加者の技能や努力ではなく、ルール設定からしてそうなっている、みたいな。
### 人工知能
人工知能という言い方がありますが、昨今の生成AIは人間が書き残したものをもとにしているわけで、まさしく人によってつくられた知能ですな。
### 動きと安定
人間は動きに対応できる能力がある。一方で人間は安定を求めて環境を固定化しようとする。すると動きを欲してさまざまな娯楽が消費される。何かアンビバレントなものを感じる。