2024年1月着想メモ
### 主体性という物語
December 31, 2023 at 08:38PM
近代〜現代それ自体が、主体性という大きな物語だったのだろう。 ### 形は徐々にできる
January 01, 2024 at 10:25AM
「徐々に形になる」という言い方をするが、たぶん形というのは徐々にしか構成されないものだろう。
### すてき生産の技術
January 01, 2024 at 11:15AM
今年もすてきな生産をやっていきたいですね。すてき生産の技術。
### 時間を味方につける
January 03, 2024 at 07:46AM
成果を焦らなければ、時間を味方にできる。逆も然り。
### 目標というアウトライン
January 03, 2024 at 10:10AM
希望・欲望・期待のアウトライン。その一年の展望のアウトライン。もちろんそれは書き換えてもよいものだ。
「今年の目標」というのは、今年について考えるためのツールであって、別段自らにノルマを課すことが必須のものではない。今年について考えることが起きたなら、それでもう役割は果たしているし、年末ごろに「さて、自分はこの一年についてどう考えていたかな」と振り返れたら儲けもの。
### ダイナミックテキスト
January 03, 2024 at 11:39AM
bike outlinerの思想を拝借して、元データは普通のテキストファイルだけど「いい感じ」に操作できるメモツール(メモではないか)を作成中。
### それってあなたの印象ですよね
「それってあなたの印象/感想ですよね」的発話の問題は、それ自身にあるというよりもそれに替わる何かの欠落にあるのかもしれない。
### 部分的な反応と全体の整合性
一つのレスだけに対するレスを返しているから、全体の整合性がない。たぶんそれがふつうというか一般的な人間のレスなのだろう。で、ChatGPTはどうだろうな。
### 変容の経験
何かしらの経験を経ることで、既得の概念が組み変わっていくという現象が好きだ。
たとえば、何かをつくることを続けていたら、物が生まれるということだけでなく、それに付随するさまざまな概念が変容していく。トランジット。
### 管理の功罪
January 06, 2024 at 10:44AM
管理手法は損なわれた主体感を回復させてくれるが、どこかでそれを制約しないと肥大化し続ける。
### 読むための筋力
January 06, 2024 at 05:44PM
長い文がたくさん出てくる文章を読んでいるときにだけ動いている「筋肉」があるように感じる。
### 誰かに向けて
January 06, 2024 at 09:33PM
「誰にでもわかるように」というとき、そこにはたぶん誰もいない。
### 『Dr.stone』の異世界転生
January 07, 2024 at 09:21PM
『Dr.stone』の異世界転生とかはどうだろう。異なる物理法則下の探究。
### 知的生産と効率
January 07, 2024 at 08:50PM
知的生産の技術において、何かしらの導入が作業の効率化をもたらすとしても、頭を使って考えることが増えていないなら、あまり効果はないと言える。さらに減ってしまうような場合もあり、注意が必要。
### 改ページの有無
January 08, 2024 at 08:44AM
継続的に書き込んでいくときにテキストエディタだと「改ページ」がない。たぶんそれがノートとしてたまにひっかかりを生むのだろう。
対象によっては、ただひたすらに縦長になり、「区切り」がない。心理的(認知的)な影響はきっとある。
「カード的に書く」は、その意味で区切りの効果もあるのだろう。
### アンビバレントな気持ち
January 08, 2024 at 10:50AM
Bike outlinerを使うとき、巨大なファイルでも悠々と扱えるのだから一つのファイルにわんさかつっこもうという気持ちと、せっかくファイルを扱えるのだからある程度分けていこうという気持ちの両方が芽生える。
### アウトライナーの柔らかさ
January 08, 2024 at 10:55AM
アウトライナーのよいところは、構造を変えたくなったときにちょっぱやにそれが実行できること。ファイル形式だと別名で保存することで構造のスナップショットを残すこともできる。Workflowyは個別のスナップショットは容易だが、全体のスナップショットはやや難しいかもしれない。
### つくる行為からの疎外
January 08, 2024 at 06:33PM
僕たちは「つくる」という行為から疎外されつつある、という点から「つくる人になろう」という論を起こしてみたい。
育てる、強化する、というのは多いかもしれないが。
### ラインとカードの両方を
January 09, 2024 at 08:56AM
最近いろいろ試して(実装して)わかったのは、自分はメモ的なものをアウトライナーのように一つの列に並べたい欲求と、カードのように個別に扱いたい欲求があって、その辺のうまい着地点が見つけられていない、ということ。
もう一つ実感的な発見として、最近書いたメモはアウトライナー的に扱いたく、時間が経ったメモはカード的に扱いたい、という感じもある。性質による違いもあるが、それとは別に経時的な印象の変化もそこでは起きているのではないか。
押し出しファイリング的に、時間が経ったメモは自動的に「カード化」(半アーカイブ化)されるという発想はいちおうありうるな。
### 選択肢をつくる技術
January 11, 2024 at 11:12PM
たぶん、二択を適切に構成するのも技術がいるのだろう。
### 叛逆と支配の技術
January 12, 2024 at 12:13PM
カウンターカルチャー的な、つまり反逆としてのハックと、ビックブラザー的な、つまり巨大で支配的なプラットフォームとがインターネットでは交差していた。
「ネットで発信しよう」という動きは、前者的なものから始まり、やがては後者に回収されていった。とりあえず、今のところは。
### よい質問ですね
January 12, 2024 at 01:39PM
スピーカーが言う「よい質問ですね」というの、当人が事前に想定していた話の運びに役立つ質問だった場合と、想定しておらず改めてスピーカー自身が頭をひねる必要がある質問だった場合と、二種類あるように思う。
### あくまで知的生産の技術
January 14, 2024 at 09:47AM
生産のための生産となってしまうとつまらないので、やはり「知的生産」ではなく「知的生産の技術」にフォーカスしているくらいがちょうどよい気がする。
### 悪の抹消としての善
January 14, 2024 at 10:41AM
「悪いもの」を抹消しきれば、自動的に「よきもの」になるという発想はやや安直だろうな。
### デジタルが前提だからこそ
January 14, 2024 at 11:12AM
デジタル端末を当たり前に使っているからこそ、情報カードもデジタルツールでという発想もあり得るし、当たり前に使っているからこそ、情報カードはアナログでという考え方もできる。
### パフォーマンス信仰
January 14, 2024 at 06:12PM
コスパやタイパは、究極的にはそれぞれの指標ではなく「結果の保証」が胆にあるのだろう。
### ノウハウについて
January 14, 2024 at 08:49PM
ノウハウや技術を用いていかに成果を上げていくのかを考えるのは大切だとして、それと同時に「成果を上げるとはどういうことか」を考えてノウハウや技術を改定していくことも大切だろう。後者が欠けると、形式が形骸化していき、そこに閉じ込められることになる。
### バレットが薄くなるだけでも
January 15, 2024 at 10:24AM
人間の認知は不思議なもので、通常バレットがある状態だと何も書かれていない行があるのがすごく違和感を生じさせるのだけども、バレットの色を背景色に限りなく馴染ませると空行もあまり気にならなくなる。
ここから「バレットとは何か?」というバレット表示の認知に及ぼす機能を考えることができるだろう。
単に操作のために表示されているわけではない。あるいは、その「操作のために表示されている」ことがある偏りを持った認知を生じさせているとも言える。
### ままならさを受け入れる
January 15, 2024 at 04:13PM
ままならさを受け入れるには、逆説的に「ままなる」部分の適切な統治が必要なのかもしれない。
### 与えてもらうマインドセット
January 15, 2024 at 04:26PM
与えられることが前提ではない場合、なかったら自分なりに作る(あるいは作ろうとしてみる)というマインドセットが発揮されやすいかもしれない。
### KPIの弊害
January 15, 2024 at 05:37PM
読了の冊数を指標にすると読みやすい本ばかりが増えていく
### 仕事のモットー
January 15, 2024 at 06:03PM
既存のビジネス・自己啓発書では言われていない大切なことを、ビジネス・自己啓発書において言っていくという仕事の仕方。
### いろいろな「つくる」
January 15, 2024 at 09:09PM
そういえば、一日を充実させることも「その日をつくる」と言えるし、何かしらを決めることも「決定をつくる」と言える。それらは単に「する」とも言えるが、実際その器全体を意志で満たすことはできないだろう。それよりも「つくる」という内外のインタラクションが前提となるイメージが近い。
たぶんこれも、「つくる人になろう」の話に接続するはず。
### 省入力のタスク管理ツール
January 16, 2024 at 10:23AM
タスクを極力入力しないで済むタスク管理ツールであれば、タスクシュートのようにリピートを重視するか、あるいはAI的なものが自動生成してくれるか、ということになるだろう。後者だったらシビュラとか名づけるとおしゃれ。
### フリーレン
January 16, 2024 at 10:57AM
最近、YOASOBIの「勇者」を耳にするだけでちょっと切ない気持ちになりますね。ヒンメルがフリーレンを見つめるまなざしを想像して。
### 整理と発想
January 16, 2024 at 05:44PM
整理と発想。二軸の原理。
ある基準による秩序化と、その基準そのものの創造。
### 決めすぎないで決める
January 16, 2024 at 09:07PM
決定においては、「決めすぎないで決める」ことがけっこう大切。すべてを決め切るのでもなく、何も決めないのでもない、決めすぎないで決めること。
### ツールの構成
January 17, 2024 at 11:54AM
ツール構成には、何か一つ「さっと書き留められるもの」があると嬉しい。言うまでもなく、ここでのポイントは「さっと」の部分。気合いを入れてとか、意識してということ抜きに書き留められるもの。
### フラットさ
January 17, 2024 at 12:57PM
フラットさを好んでいたとしても、場面に応じてリーダシップやティーチャーシップを発揮させる必要はあるだろう。
### 自分の興味の方向性
January 17, 2024 at 09:21PM
僕は、オブジェクトよりも関係性に興味が向きやすく、ということはシステムに興味が向くということでもあろう。
### ノウハウに付随する思想
January 17, 2024 at 10:07PM
昔から、惹きつけられるノウハウには哲学(思想)が付随していた。むしろノウハウ以上にそっちが「役立った」と言えるかもしれない。
### 権力争奪戦の構造
January 18, 2024 at 10:52AM
権力的なあれこれ、「ミイラ取りがミイラになる」と「蠱毒」が掛け合わさったような状態をよく見かける。
### 実験場としての異世界転生物
January 18, 2024 at 01:38PM
ともかく異世界転生していれば、「異世界転生もの」としてグルーピングされるので、ワンアイデアを試す場として捉えたらとても芳醇な実験場なのかもしれない。
### わかるについて
January 18, 2024 at 04:24PM
「わかる」だけで話が進んでいくと、むしろわからなくなる。というよりも、何がどうわからないのかがわからない。
### 鋭利さと折れやすさ
January 18, 2024 at 09:28PM
シャープにして尖らせていくと、折れやすくなる。
### 目標や計画の位置づけ
January 19, 2024 at 07:47AM
『Re:vision』でも書いていますが、計画や目次案というものは作ったらそれが現実化するわけではなく、むしろ「じゃあ、そのために何をすればいいのか」を考えるための触媒のようなもので、考えた結果、当初の想定が変わってしまうこともある、というかそうなるのが自然だと思います。
### 降りてくるのはモード
January 19, 2024 at 05:00PM
「アイデアが降ってくる」よりも、何かしらの「モードが降りてくる」ことが結構多いかもしれない。そういう気分になる、的な。
### 方法をつくるために必要なもの
January 19, 2024 at 05:18PM
方法をつくるしかない以上、つくるための素材とつくり方の二方向が必要になる。
material,method,and thought……
### make care
いいですね。take care of myself. あるいは「make care」と造語してもよさそう。
ジャーナルにToDoを書いてくだけになってくると、しおしおと枯れてる感が出てきます。お水をやろう・・。
自分の心に水をやる。たぶんそれも「自分の庭を耕やす」に含まれるだろう。
### 言葉にしていく
January 20, 2024 at 10:17AM
本来こんな風に「自分の言葉」を探して名前を与えていくことが「自分のノウハウ」をつくる上では大切なのだけども、既存のノウハウが固く運用されてしまうと、そうしたネーミングを阻害してしまうことはあるように思う。
◇やりたかったこと、という分類|雨昇千晴
「セルフ・スタディーズ」とか「あなたの方法でいいんです」というメッセージで言いたいことは、つまりはそういうこと。きちんと自分の心に呼応する道具の使い方や表現を手探りで探していくことの大切さを確認したい。
### maker
January 20, 2024 at 10:41AM
taker/giverで対比するのもいいんだけども、taker/makerで対比するのもいんじゃないかな。
### 破格
January 20, 2024 at 12:08PM
そういえば、破格は非格でも不格でもなく「破格」なんですね。やぶる、こわす。それは「つくる」の前兆でもある。
### 知ること
January 21, 2024 at 09:39AM
覚えていることが少なくなれば、発想は貧弱になっていくだろう。
知ることを経ないで、どうやって変化していくのだろうか。
ググるやエコーレコメンドに囲まれたなかで、深く知ることによる変化の経験が少なくなっているとすれば、閉塞感を感じやすくなることはあるのかもしれない。
### 情報の規格化の程度
January 21, 2024 at 10:20AM
情報の規格化は必要だとして、走り書きメモ、企画案、アウトライン、Webクリップといった質の違う情報をすべて統一的な形式で規格化することははたして役立つのだろうか。
### 生きたノウハウ
January 21, 2024 at 02:10PM
どんな方法であるかよりも、なんであれある方法をあたかも愚直であるかのように真剣に取り組むことの方が重要。そうして取り組みながら、自分なりの知見を発見していく。その歩みはバイパスできないのだろう。
そした知見が「生きたノウハウ」になる。
### 読みやすさと伝わりやすさ
January 21, 2024 at 04:34PM
日本語として読みやすく書かれていても、伝わりやすく書かれているとは限らない。
特に冗長性が肝で、重要なことは何度も繰り返す必要がある。また、相手の自発的な推論を引き出す問い(つまり情報の空白)も大いに有用。
同じ(あるいは同じような)情報があちらこちらで繰り返されるという非効率さが醸成するものがある。
### 当たり前の実践
January 21, 2024 at 05:49PM
実践的な経験を積んでいけば、得られるのはだいたい「当たり前」のことになる。逆に知識ばかりを収集していると「突飛なもの」に吸い寄せられる。
### ツールによる分断
January 21, 2024 at 07:39PM
デジタルの付箋型ツールの場合は付箋だけを扱う。手書きデジタルノートの場合は、ノートに付与する形としてだけ扱う。両方が行き来することはない。一方でアナログの付箋にはそうした線引きはない。
### 若さゆえの
January 22, 2024 at 04:40PM
若さゆえの、みたいなことは当然あってよくて、その上でそこからのトランジットも考える、みたいなのがバランスが良さそう。
それにしても、自分が若い頃に巨大掲示板にどんなことを投稿していたのかまったく思い出せないな。
### まっとうさが拒絶するもの
January 24, 2024 at 07:48PM
たぶん「まっとうな」文化人が言えば言うほど、生じる抵抗というのがあるのだろう。
### 明瞭さ
January 25, 2024 at 09:59PM
何もかもが明瞭に捉えられることは、必ずしも良いこととは限らないのかもしれません。
### ライトなノウハウ
January 26, 2024 at 11:49AM
情報整理ツールの大半のユーザーはライトユーザーで、ということはそのノウハウもライトなものが好ましいのだろう。
それを踏まえて、「デジタルノート入門」みたいなものを書いてみたい。
### 乗り遅れてはいけない
January 26, 2024 at 12:23PM
「乗り遅れてはいけない」で人を動員すれば、次の「乗り遅れてはいけない」で人は去っていく。むろん消費社会においてはそのサイクルが一番好ましいのだろうけども。
### 大人を学ぶ
January 26, 2024 at 12:34PM
人はいかにして大人になるのか。問いを変えれば、人はいかにして大人であることを学ぶのか。
### 三知技書
January 26, 2024 at 07:09PM
メモ論、ノート論、カード論をそれぞれ論じて三知技書としてみたい。
### 二択に追い込まれる
January 28, 2024 at 08:17AM
「トップダウンか、ボトムアップか」という選択がすでに一つのフレームを押しつけられていて、どちらからはじめてもよくて必要なのは「切り返しだ」という選択が見えなくなっている。
### 頭と体が硬くなる
January 28, 2024 at 08:26PM
考え事をしすぎると、メタファーではなく体が硬くなる。
### 隣町の斉藤さん
January 28, 2024 at 09:38PM
「人はね、相反するものをその内側に抱えておけるものなんだ。それが魅力でもある」って隣町の斉藤さんが言ってました。
### 確信の中で生きる
January 31, 2024 at 09:37AM
「確信」の中で生きていると、それに沿うものを評価し、沿わないものは拒絶する。まさにそれが「確信」を維持しているし、強めもする。
### それぞれのやり方で
January 31, 2024 at 04:50PM
知的生産の技術系書を100冊以上読んでわかったのは、似ていることも多いけど、みんなけっこう違ったやり方をしているし、むしろそれが功を奏しているということ。
その意味で、そこで見つけられるものの大部分は「ヒント」なのだろう。
画一化、同一化とは違ったベクトルが基本的にはあって、その上で「何か共通的なことは言えないかな」という模索がある。トップダウンの同質化が原点ではない。
知的生産、知識労働ということを考えるなら、まずその出発点を確認することが必要だろう。
なんであれ、新しいものをつくることが仕事で、そのために方法や道具をつくることも含まれる。
### よーわからんままに書く
January 31, 2024 at 06:48PM
本を書くと、そのテーマについてとことん考えることになるのでディープな勉強になるし、また「本を書くとはどういうことか」も実地的に学ぶことになる。
ただ後者は、十年ほど続けていても「けっきょくよーわからん」なままである。
「よーわからん」なりに書くしかないというか。
### かつてのインターネット
January 31, 2024 at 08:49PM
マイクロ・インタラクションの多重の重なり合いというのが、かつてのインターネットのコミュニケーションの中心で、世間に向かって物申す的なものではなかったと思う。
### 次の本を手に取ってもらえること
January 31, 2024 at 08:59PM
一人の著者としては、本を読んでもらった後「この人の別の本も読んでみたいな」と思ってもらえることが仕事を続けていく上で大切なことだし、同様に、何かしらの本を読んだ人が違う本にも手を伸ばしてくれることが出版文化(あるいは本という営み)の継続において大切なことだろう。