2023年12月着想メモ
### 原稿は三度書かれる
December 01, 2023 at 09:05AM
原稿は三度書かれる。一度目は著者の頭の中で甘美さと共に。二度目は原稿用紙の上で苦痛と共に。三度目はプリントされたゲラの上で諦観と共に。
### 物語消費の形の変化
December 02, 2023 at 01:24PM
物語の消費が作品内ではなく、むしろ商品を取り囲むストーリーを対象として行われている雰囲気はある。
「充填される物語と柔らかい個人」
December 03, 2023 at 09:35AM
物語のロストは、プロセスの喪失でもあるだろう。
December 03, 2023 at 07:01PM
悪しき物語を拒絶するために物語性をことごとく弾くというのは一つの戦術としてありだとして、しかしそれだけでは不安定なわけで、それを埋める何は必要になるだろう。
### 自分のノート
December 02, 2023 at 07:06PM
デジタルツールを考えるとき、たとえば買い物リストなら究極なんでもいい。文章書くツールだと、少し選択が入ってくる。「自分のノート」だと、さらに要件が増える。その辺の選択観も整理できそうではある。
なんにせよ、デジタルノートについては基礎の部分から話をまとめていく必要があるだろう。
### それなりに良いもの
December 03, 2023 at 08:09AM
それなりに良いものでも話題にしてもらえないと広まりにくいということがあって、しかし話題にされることばかりに注力してしまうとそれはそれでということもある。
December 06, 2023 at 04:28PM
既存の枠組みから外れるコンテンツは、受容されるためのレールが存在しないので、誰かが「これはこういうものです」という説明を新たに起こす必要がある。
### 語彙を増やす
December 03, 2023 at 09:15AM
語彙が足りないなら語彙を増やしましょう。
しかも、語彙を増やしてから発表するのではなく、語彙の足りない状態で発表しつつ、並走して学んでいくのが吉です。
序盤はロクな発表にならず格好悪いわけですが、それを受け入れるのがポイントですね。
勉強というのは、知識を増やすことではあるんだけど、実際は「今できること」を変化させていくことだと言える。言い換えれば、「今できること」に自分を閉じ込めないというか。
### フラット化
December 03, 2023 at 10:08AM
フラット化とは、物事を扱う次元の単一化でもあるのかもしれない。
### 内外への決めつけ
December 03, 2023 at 07:37PM
内外の眼差しの呼応を考えると、他人に対しての決めつけが多い人は、自分に対しての決めつけも多いのだろう。
### 心情への依存
December 03, 2023 at 09:54PM
人は慣れる。怒ることにも慣れるし、卑屈になることにも慣れる。そうなった後で、それらの感情から距離を置けと言われても戸惑いと不安が強く出てくるだろう。
それは軽い依存であるとも言える。
### 「何をどうしていいのかわからない」
December 04, 2023 at 09:18AM
「何をどうしていいか分からない」状態に、キャッチーなフレーズってすごく刺さるんだけども、結局真剣な検討がスルーされているだけなので状況は変わらないし、時間と共に混乱が深まっていくことになりがち。
### どう好きか
December 04, 2023 at 10:15AM
「なにが好きか」ではなく「どう好きか」、というのは大切なお話ですね。
### Calm Studing
December 04, 2023 at 10:28AM
静かな学び。夜の静かな学び。喧騒を離れ、流行と距離を置いた学び。
### 心的演算の限界
December 04, 2023 at 10:41AM
心配事の九割は起こらないなら、やりたいと思ったことの九割も実際にはできないのだろう。
ようは心が思っていることなど当てにならない、ということだ。
### 本を読む人
December 04, 2023 at 10:06PM
「本を読む」とは、一冊の本を読むことではあるが、「本を読む人」とは日常生活の一部になっている人のことではあろう。
では、日常的に本を読む人とはどのような人なのか。これは結構面白い問題だ。
December 04, 2023 at 10:47PM
情報を得るための読書というのもあるし、何かしらの考えに触れる読書もある。しかし、よりディープなのは「世界に入る」読書だろう。
そこに立ち現れる経験のクオリティがまるで違う。その意味で、読書の現象学が考えられるだろう。
### 自分の頭で考える
December 05, 2023 at 12:06PM
「自分で考える」や「自分で決める」と表されるものが、発信者と受信者でかなり異なっている場合がある。
### 西洋的なものでない管理
東洋的管理、ないしは和的管理。
どう呼ぶかはさておくとして、「体系的」なものとは違うアプローチ。
### 変化を織り込んだ技法
December 05, 2023 at 01:13PM
技法が広まることで勝手に解釈されていくならば、それを織り込んだ技法にしておく。
December 05, 2023 at 02:07PM
たとえば「記録しながら、仕事する」をしていれば、どんな対象をどのように記録していても、それはロギング仕事術の範疇だと言える。実際得られる効能の大部分は問題なくケアできるだろう。
細かい話はいくらでもできるが、その効能も細かいものに留まる。それよりも大枠がきちんと機能していることの方がはるかに大切。
### なんでもいいですよ、の無力さ
December 05, 2023 at 02:53PM
たぶん、切迫した状態だと「なんでもいいですよ」というのは響かないのだろう。
### Webのヒストリー
December 05, 2023 at 02:58PM
Webサイト、ブログ、SNS。ヒストリーからストリームへの変転。
### ふつうのノウハウ
December 05, 2023 at 08:05PM
グレートな成功を収めるためのノウハウではなく、日々の仕事なりを機能的に進めていけるようなそんな基本的なノウハウの話をしていきたい。
### 高く掲げられた理想
December 05, 2023 at 09:36PM
人は、絶対量よりも差に注目しがちだし、それがマイナス(損)であればより注目が強まる。だから、高すぎる理想を醸成し、その理想と現実との落差を意識させれば、人を動機づけることができるのだろう。購買活動エトセトラに。
問題は、醸成されたその理想は簡単には消えないことだ。残り続けて当人を苛み続けてしまう。購買されたものの是非以前にその「構え」が持つ問題があるわけだ。
「何にも価値などないのだ」という形でその理想をリセットするアプローチもあるだろうが、案外「ログ」というものが今そこにある現実への注意を復旧させてくれることもあるように思う。
### 意味
December 05, 2023 at 10:20PM
そう言えば、意味って「味」なんですね。意を味わうもの。
### 開かれた方法
December 06, 2023 at 01:18PM
方法は開かれたものである、という前提を共有した上で語られる方法。
### ツールとワークフロー
December 06, 2023 at 04:12PM
いくらツールやビューを設計しても、それが日常のワークフローにはまらないならうまくは使えないわけで。
### つくるためのノウハウをつくる
December 06, 2023 at 07:02PM
自分のノウハウは、最終的には自分で発見したりつくったりしていかなければならない。とは言え、何かを発見したりつくったりすることも一つのスキルではある。そのとき、どういう工程をデザインするのか。
最初は「この通りにやりましょう」というのは入り口の設計としては好ましいだろう。しかし、そこからの逸脱を抑制するならば、それはその人のノウハウへ至る道を閉ざしていることになる。だから、出口のドアは開いている必要がある。
December 07, 2023 at 01:20PM
大切なのは手法を支える原理であって、提示された手法の情報は原理にアクセスするための入り口なのだけども、それを手に入れて終了となってしまっていることは多い。
December 07, 2023 at 09:44PM
ノウハウとどう付き合うのかというのがメタ・ノウハウだとしたら、これからノウハウをつくっていくためのプレ・ノウハウも考えられるだろう。
### 知的作業の義務化
December 06, 2023 at 08:08PM
知的作用を必要とする作業は、義務化してしまうとうまくいかなくなる可能性が高まる。頭がそれについて考えたいと思っていないから。
考えることには心的な努力が必要で、それを補えなくなる。
### ハックを再定義する
December 07, 2023 at 07:54AM
「小さな工夫」と書いてルビに"ハック"でいいんじゃないかな。
### 目的の設定
December 07, 2023 at 12:42PM
自らの「なんのために」を設定できないと、ノウハウも役立たない。
### なぜ単純な方法が要請されるのか
December 07, 2023 at 05:19PM
方法の純粋性がなぜ要請されるのかが気になるますね。現実を観察すればそうでないのは明瞭なのに。
モデル化、単純化による認知資源の節約ということはあるにせよ。
### 人生のアンビエントさ
December 08, 2023 at 12:44AM
ある観点で言えば、僕たちは1秒ごとに失い続けているが、別の観点で言えば、僕たちは1秒ごとに得続けている。
### 訂正可能性を持つ環境
December 08, 2023 at 09:40AM
支配欲求を十全に満たしてくれる環境とは、それを訂正する可能性を持たない環境でもある。
### 最適化の最適化
December 08, 2023 at 10:54AM
「最適化」のコンセプトを捨てずに、局所最適にはまらないようにするには、ときどき高い視点、長いスパン、広い視野に立ちかえることが必要になるだろう。
### 価値づけの変転
December 08, 2023 at 12:50PM
批評=>ランキング=>レコメンデーション
### 物事の捉え方
December 08, 2023 at 05:11PM
手段と目的ではなく、方向性と価値で捉える。
### 一分間タスク管理
December 08, 2023 at 08:03PM
「やること」は、細かく見ればいくつかの種類を見出せる。そのうち、行動することで完了できるものと(体を動かす)、完了のために考えることが必要なもの(頭を動かす)との区別は有効である。
### 難しくてわからなかった
December 09, 2023 at 09:48AM
「あの本、難しくて分からなかった」と言うと、あたかも否定的なニュアンスで受け取られることがあるのだけども、「分からないことが分かった」という一つの発見があった、というフラットな(ないしは肯定的な)感じで言っていることが多いです。
### 不安定なこと
December 09, 2023 at 10:21AM
なんというか、「わからない」「失敗する」「揃っていない」みたいなことに関するネガティブな評価が大きすぎるのではないか。
もちろん、不安ということが大きく影響しているのだろうけども。
### 意見を述べあう経験
December 10, 2023 at 07:27PM
ブレストが有益かどうかはさておき、人格攻撃と切り離して意見を述べ合う経験は結構重要な気がしますね。
### 今さらながら
December 10, 2023 at 01:46PM
高性能AIが、みたいな環境で今さらながらテキストファイルで環境構築をしようとしている昨今。
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戻ること。ちょっと戻ること。リバイバルとは似ているが、違う。
### 読書する若者向け
December 10, 2023 at 07:46PM
最近の若い人はけっこう本をよんでいる、みたいな話を聞くが、もしそれが本当なら本作りもシフトしていく必要があるわけだが、はてさて。
### 脳と悩
漢字が似ている。右の部分は何を意味しているか。
### 情報処理の二重構造
December 10, 2023 at 10:04PM
人はだいたい思いつきでものを言うわけだが、言った直後に「いや、それは違うか」と自分でフィードバックすることがある。その二重構造(思いつきと内省)は、見逃してはいけないだろう。
### カリスマ仕事術の不在
December 11, 2023 at 08:47AM
ここ最近、強烈な関心を集める「仕事術」をあまり見かけなくなった気がする。
ある種のブームの反動としてほとんど省みられなくなっているのかもしれないし、もう仕事に「術」を持ち込むという発想が廃れているのかもしれない。あるいは単に間欠的な空白期間なのかもしれない。
### 知的生産を名指し直す
December 11, 2023 at 05:00PM
非常に狭い領域だけが「知的生産」と呼ばれることがあるが、それが取りこぼしているものがたくさんあるのだろうな。であれば、新しく名指し直す必要はありそう。
人が頭を使って何かをつくり、参画するすべてが知的生産と言えるのだが、そういう定義は"現代的"ではないのだろう。あるいはビジネス書的ではないというか。
### 市場による個人への要請
December 11, 2023 at 07:27PM
市場において購入者は主体的な決断者出あることが前提される(でないと契約の正当性が担保できない)。一方で、資本主義において、消費者は誘惑に動員されることが望まれる。ダブルバインドではないにせよ、ねじれのようなものを感じる。
### 偶然の哲学
December 11, 2023 at 07:32PM
そういえば、「偶然」は哲学でどう論じられてきたのだろうか。
### 当たり前中心的
自己中心的というよりも当たり前中心的という姿勢がありそう。
自分にとって世界が都合よくできているのが当たり前で、そうでないものは間違っている、という感覚。
December 12, 2023 at 09:33AM
自分の推測・印象との差異を、相手の間違いだとする心情。
### 価値を作る方法
December 13, 2023 at 08:50AM
「価値ある何かを作る方法」というのは、方程式に当てはめるとかそういうことではなくて、そのときそのときでいつも考え続けることだろう。
言い換えれば、具体的な単一の方法だけで対処できるものではない。現場というのは常に雑多なものである。
### 読み返しの動機
December 13, 2023 at 02:04PM
一度読み終えた本を、もう一度読む(読み返す)こと。そこにある動機は、最初に読むときとはどのように違っているだろうか。
### フリーレンにおける女神の扱い
そういえば、フリーレンでは「女神」という存在で、宗教的な営みの意義が開示されていますね。
### 勉強せよという強制
December 13, 2023 at 04:21PM
妙な話ですが、子どもというのは見様見まねで物事を覚えていくのであって、誰かの命令でそれをするわけではなく、ということは諭してもなかなか勉強しないのはごく自然なことではないかと思う次第です。逆に命令などしなくても勉強する人間が周囲にいれば、自然とそれに倣う/習う、のではないかとも。
人間の知的好奇心を考えれば、何かを知ることはごく自然に楽しいこと(=快)だろう。ただし、それを阻害するような規範性が働いているならば、話は別である。
人と人のやりとりというのは、即応的なものあれば、遅延的なものもある。
もちろん、最初のきっかけというか出会いをどう作るのか、という「環境設定」に関して他者が(というか大人が)できることはいろいろあるように思う。
そもそも人が興味を持つ対象はそれぞれで、事前にそれを把握するのは難しいわけだから、画一的なことはほとんど何も言えないだろう。
### 読むことのバランス
December 13, 2023 at 05:23PM
読むことと書くことのバランスを取ることも大切だが、それと同じように読むことと話すことのバランスも考えた方がよいような気がしている。
ここでの読む/話すは、実際的な行動の違いとして捉えてもいいし、硬く書く、柔らかく書くのメタファーとして捉えてもいい。
### 人生における凪
December 13, 2023 at 07:13PM
全般的に見ると、何も問題が起きていない凪のような時間はかなり稀で、そうでない時間が大半を占めている気がする。
### 自分の勉強
December 13, 2023 at 09:35PM
自分本位の研究が、並行して「自分」の研究であるように、自分の理解を確かめながら進める勉強は、「自分」の勉強でもある。非認知的能力にも影響しているはず。
そのような、二重性(多重性)を捉えることが大切だろう。
### つぶやかない勇気
December 14, 2023 at 08:04AM
何かしらつぶやきたい衝動が湧いてきても、その内容を考慮して、ぐっと我慢する力は存外に大切。
### 一分間タスク管理
December 14, 2023 at 09:52AM
タスクの表記は「それを見たら実行できるもの」にする。「できる気がする」のではなく「実際に行える」のがポイント。そうした評価は変化するので、タスクの表記も画一的な方法は存在しないと考えたほうがよい。実際、書いて着手できなかったらより細かくするのは大変有効。
### 承認欲求ではなく自己顕示欲
December 14, 2023 at 12:44PM
ちまたでは承認欲求が問題視されるが、実際のところ問題含みなのは自己顕示欲なのではないだろうか。
### 二項併存
December 14, 2023 at 01:56PM
二項を対立させるのでもなく、弁証法的に統合するのでもない在り方。
### 批判の力
December 14, 2023 at 08:51PM
批評の力が弱い、ということが持つ問題は何かしらありそう。
特に現代では、ストーリーの力が増大しているので、そのカウンターとして批評の力が必要になってくる。
### 情報ツールも断片的に使う
December 15, 2023 at 08:35AM
あらためて『考えの育て方』で書いたことを考えると、情報ツールもそれぞれ「断片的」に使うのがよいのではないか、という気になってきた。
つまり、統合的にシームレスに連携しているのではなく、基本的にはバラバラで、そのブリッジングに手をかける必要がある、という状態。
あと、機能をできるだけ限定すること。知的作業について不要なアフォードを生まないようにすること。ミニマムというよりは、just fit な感じを目指す。その意味で、アナログツールも必要な選択肢になる。
管理・確認的ツールと、思考・発想的ツールという切り分け。
管理系は秩序系ツール、思考系は混沌系ツールとも。
すべてを管理すればすべてうまくいく、ということはないにせよ、何の管理も必要ないとまではいかない。その「ほどほど」の感じをいかにキープするか。
ノーマンの言い方を借りれば、「管理する」ことは中立ではない。対象についてのある操作や認識を促すとともに、別の操作や認識を抑制する。そのことが致命的な影響を与えてこともある。
simplicity complex.
### シンプルが要請する強度
December 15, 2023 at 10:11AM
話の筋をシンプルに通すためには強度が必要。
### 自分が自分の先生になる
December 15, 2023 at 07:47PM
少し気がついたが、僕が自由にやりましょうと言っているときは、手前勝手にやりましょうというよりは、自分が自分の先生になりましょう、というニュアンスが近い。
だとすると、ずっと生徒でいたいんだ、というニーズにはマッチしないかもしれない。
### 深いは浅いからはじまる
December 16, 2023 at 07:56AM
「浅い」と「深い」という対比があるが、あらゆる深さは浅いところから始まるわけで、相反する要素ではないのだろう。
### そのデータは誰のためのものか
December 16, 2023 at 08:34AM
管理のための管理、データベースのためのデータ。
December 17, 2023 at 08:57AM
そうか。データに従属している感覚に、ある種の快が入ってくるのか。
### 線引きの効能
December 16, 2023 at 08:49AM
勝ち組・負け組という構図を作り、あたかも自分が勝ち組側であるかのような印象を与える、というのと同じで、ノウハウも超人と敗者を分け、あたかも……
### いかなる管理が適切か
December 16, 2023 at 10:27AM
走り書きで楽に書き留める→カード化で頑張って文章化する。
この接続をいかによくするか。ちなみに「効率化」しようとすると、前者が強まりすぎることは何度も経験済み。
### 「文章の書き方」の前後ろ
December 16, 2023 at 01:08PM
「文書の書き方」にも、フロントエンドとバックエンドがある。
フロントエンドは、いかなる文を生成するのか、という表現的な観点。バックエンドは、そうした文章の生成を支える日常の過ごし方や、考え方についての観点。
### 情報ツールを使うときの観点
December 16, 2023 at 02:36PM
そのツール(ないしビュー)が何をアフォードしているのか、そしてそれは自分がツールに求めているのと合致しているのかを考えること。
### パターンの生成
December 17, 2023 at 10:14AM
必要なのは「モジュール」よりは「パターン」で、あとはそのパターン生成をどう補助するのか、という点だろう。
### 世界の構築に必要なもの
December 17, 2023 at 10:24AM
雑な話だが、クリストファー・アレグザンダーのパタン・ランゲージ的な考え方は、VR世界の構築などにおいてこそより重要なのではないか。
### 多重の原理に向けて
December 17, 2023 at 10:39AM
何かしらの原理が機能不全を起こしているときに、「そうした原理を捨てよう」という別の単一原理に置き換えるのではなく、むしろ複数の原理を導入するのが良い気がしている。
### いかに書くか
December 17, 2023 at 01:27PM
「もっと詳しい話を書かなくてもよいのだろうか。自分は細かい話まで隅々と検討しているのだ」というのは書き手の我の話でしかないとわかっていても、ついつい顔を出します。
December 17, 2023 at 01:32PM
「書きたいことを、書きたいように書く」のではなく「書きたいことを、読まれるように書く」。
そうなると、「誰に・どのように」読まれたいかを考える必要が出てくる。つまり閉じていたものが開かれる。
### 一つ上の視点に立つ
December 17, 2023 at 09:05PM
作業の効率が上がることを、そのまま生産性が上がることに結びつけるのは早計だし、生産性が上がることを、価値の創出が増えることに結びつけるのも早計だろう。
### 誰と比較して
December 17, 2023 at 09:31PM
自分に対してネガティブな評価をしたときは、「誰と比較して?」と落ち着いて問い直してみるのがよいだろ。ありもしない他者が捏造されていることも少なくない。
### うまくいく勉強法
December 17, 2023 at 09:40PM
これは豆知識ですが、うまくいく勉強法というのは、誰かから教えてもらうものよりも、「これならうまくいくんじゃないか」と自分で考えた方法を少しずつ工夫していくものの方が効果は高いです。
なぜかというと、その過程でメタ認知が働くからですね。
逆に言うと、メタ認知が不足しているのがネックになっているときに、次から次へと「うまくいく方法」の情報を仕入れても状況は変わらないでしょうし、向くべき注意が別方向に逸れてしまう問題も起こるかもしれません。
December 19, 2023 at 06:50PM
結局、「これさえやればすべてうまくいきます」系言説の問題は、その手法の有効性の手前に、当人のメタ認知を高めない(むしろ弱めかねない)点があるのだろう。
その点、自分の行動を記録することはそれを補助することが期待できる。
December 20, 2023 at 09:29PM
たぶんある種のノウハウというのは、グレートな効能を保証しなくても、問題を見つける視点が磨かれたり、自分なりの工夫をしようと動機づけられたりするだけで、十分な効能があると言えるのだろう。
### 注意を集めると中間的なものがなくなる
December 19, 2023 at 08:12AM
現代は、「関心を集める」から「注意を集める」にどんどんシフトしていて、前者は興味深い内容への動線なのに対し、後者はアテンションを獲得したらそれで達成となる。その場合、表面がすべてで、中間的なものがなく、反応は直線的なものに留まるだろう。
### 失敗から学ぶ
December 20, 2023 at 04:46PM
溢れかえる成功法のせいで、「失敗から何かを学ぶ」という基本的なことが置き去りにされてきたのかもしれない。
あるいは、もっと根本的に何かを学ぶことが欠落しているのかもしれない。
### 一分間タスク管理
December 21, 2023 at 08:11AM
「集中力がないときにできる作業のリストを持っておくこと」と「朝一は集中力が必要な作業にできるだけ取り掛かるようにする」という姿勢はセットで持っておくと良い。
### Webの本来ではない
December 21, 2023 at 08:41AM
記事の画面の半分以上が広告、ページ移動のたびに広告。それだったら本を読んだ方がずっと快適だ。全体がそうした状態にあってWebコンテンツの力うんぬんとか言っても仕方がないだろう。
December 21, 2023 at 08:55AM
『資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか (ちくま新書)』で、資本主義が自らの基盤を浪費しながら成長していくさまが描かれているが、検索+広告ビジネスにも似たものを感じる。
### 評価と比較
December 21, 2023 at 09:21AM
評価しようとすれば比較が要請される。であれば、比較を止めるには、評価を止めるのがよいのだろう。
### 二つ開くWorkflowy
December 21, 2023 at 09:27AM
MacのappとしてWorkflowyを開きつつ、ブラウザでも開いていることがよくある。
この辺に複数アプリの必要性とか、マルチウィンドウの重要性みたいな話が関係していそうな気がする。
### ねじる
December 21, 2023 at 10:05AM
固着されたものを読むことは、まっすぐな時間の流れをねじれさせることだとも言える。リニアをツイストさせる。そこに多重性が生まれてくる。
### デジタルツールの複雑さ
December 21, 2023 at 04:41PM
デジタルツールにおける複雑さというのはUIをごちゃごちゃさせることではなく、シンプルなものの奥で複雑なものが動いている状態を作ることだろう。
### デジタルメモ術を集めたい
December 21, 2023 at 05:47PM
「デジタルメモ術」みたいなコンテンツ、もう少し増えてほしい。主にバリエーション。
December 21, 2023 at 05:49PM
いろいろな人のやり方からボトムアップ的に構造を見出すには、まずいろいろなやり方を集める必要があるわけだが、コピペでは情報が増えていかない。
### 変化に必要なこと
December 21, 2023 at 06:34PM
共感できるものだけを読み、そうでないものを忌避するなら、変化は難しいだろう。
### ライフハックの思想
December 21, 2023 at 07:05PM
「タスクリストと何か」というのも考えてみるとけっこう深いものがあるし、個人的にはその視座でいろいろ考えていきたい。
同様に情報整理ツールで作られる「カテゴリ」とは何か、というのも面白い問題。
タスクリストを作ることは、外界からの要請に自分を適応させることだが、それを自分の支配によって対応しようとすることでもある。そこには二重の支配が重なっている。
### 考える能力はあった方がいい
December 21, 2023 at 09:57PM
「考える能力なんていらない」という言説には定期的に疑義をはさんでいきたい。
### 抽象的に考える力を鍛える
抽象的な思考が苦手だとして、それを避けていてもその能力が向上することはないだろう。
### まなび沼
December 22, 2023 at 09:24AM
つくりだすために最初にまなぶ必要があるのだけども、まなび沼に嵌まってしまうことがある。
### ベタとメタとシタ
December 22, 2023 at 01:00PM
何かしらの実践がベタなレベルとしてあるとして、それを自分がどう実践しているのかというメタなレベルがあり、その実践がどのような原理性に支えられているのかというシタのレベルがある。
### 人間のスペックはそんなに高くない
December 22, 2023 at 01:58PM
練習もせず何かをやってみて、それでできないからダメ、というのは想定している「人間」のスペックが高すぎる。
### ふつうの知的生産
December 22, 2023 at 04:00PM
強いていうならば、「ふつうの知的生産」なのだ。ぼくたちに必要なのは。
### 忙しさへの過剰適応
December 22, 2023 at 08:17PM
忙しさへの過剰適応はあまり好ましいことではないだろう。
### デジタル情報環境でやりたいこと
December 23, 2023 at 07:47AM
テキストファイルの編集・構成可能性と、データベースの抽出・操作性の両方を実現したい。
### 単純化という手法
December 23, 2023 at 12:29PM
人間の現実の振る舞いは多重的でつまりは矛盾している。Aのときもあれば、Bのときもある。それがリアルだろう。
理解のためにモデル化(単純化)が必要だとしても、それが実体そのものだとして理解されてしまうなら、リアルを捉え損なってしまう。当然、それについて考えることもままならない。
モデルがリアルそのものである、という認識の押し付けは、単なる知識の不足だけでなく、それについて考えるための余地も剥奪していく。
その意味で実用的なことを言えば、実用書と哲学書(あるいは文学)は合わせて読むと良い。相乗的に「効いて」くるはず。哲学的な実用書とか、実用的な哲学書というのは一粒で二度美味しいと言えるかもしれない。
### 見えないものによって回る世界
December 23, 2023 at 02:26PM
この世界は目には見えないいろいろなもので回っている。どこまで目を凝らしても、そのすべてを目にすることはできない。
### ヘボさ加速主義
December 23, 2023 at 02:45PM
考えてみるに、自分がヘボいことにいちいち落ち込んでいたらキリがない(だからもう気にしない)、という理解は結構たいせつかもしれない。
ヘボさの認識を極大化させることで、その意味を消失させる。ヘボさ加速主義。
### 歴史がなければ未来もない
December 23, 2023 at 03:07PM
歴史がなければ、未来もない。みたいなことは言えるだろうか。
「今」しかない、というのはそういうことだろう。
### フリーレン
December 23, 2023 at 08:38PM
フリーレンは、魔王討伐=大きな物語が終わった後の物語と言えるだろう。
### 慣れた技
December 23, 2023 at 09:28PM
ドラゴンボールなどを見いていてもわかるが、最初の頃はいろいろ新しい技を覚えるが、ある程度強くなった後は当人のスペックが向上して技自体は使い慣れたものを使い続けることになる。
### 用語の変化を生む
December 24, 2023 at 07:48AM
結局、詳しく説明しないと「その人の用語」で理解されてしまう。それはつまり、変化を生まないということだろう。
一つの言葉を多面的に説明するのは冗長なように感じられるが、まさにそれが必要なのだろう。
図解などが端的でわかりやすいのは、「その人の用語」の外に出なくても済むからだろう。
その意味で、内容に整合性が感じられないときは、無理に整合させることよりも先に、まず「自分の言葉の理解が正しいのか」を検討したほうがいい。
たとえば上記も、これだけなら「著者の言っていることは常に正しいのか。権威主義だ!」のような反応を引きだす可能性がある。もちろん、著者が言っていることが間違っていることはあるというのは当然のことで、それでもまず自分の理解の適切さを先に確認しましょう、という両構えの姿勢なのだ。
### 日本式のブレスト
December 24, 2023 at 02:01PM
たぶん日本文化向けにアレンジされた「ブレスト」がありうるのだろう。
### 近くに寄せておく操作
December 24, 2023 at 05:53PM
アウトライナーを使っていると離れた場所にある二つの項目を近づけておく操作をしたくなるのだが、その操作にはどのような意味/目的があると言えるのか。
### 的外れの比喩
December 25, 2023 at 09:41AM
的外れのたとえ話は理解を損ねることがありますが、自分で考え事をするときも的外れの比喩(アナロジー)は思考の展開を誤った方向に導くことがあります。
### 固い構えの弊害
December 25, 2023 at 09:53AM
固い構えは、カジュアルなもの、ふまじめなものを取りこぼす。
### キラーフレーズが隠蔽するもの
December 25, 2023 at 12:20PM
知的生産の技法やツールがキラーフレーズ的に語られることで、「毎日コツコツ本などを読み、少しずつ考えを進めていく」という行為の必要性が隠蔽されるなら、そりゃうまくはいかないだろう。
### 一分間ノート術
December 25, 2023 at 02:35PM
日記に日付ベースの書き方と出来事ベースの書き方があるように、一年の振り返りも月ベースと出来事ベースの書き方がある。
### 自分が自分の
December 25, 2023 at 02:41PM
* 「自分が自分の先生になる」
* 「自分が自分のメンターになる」
* 「自分が自分のケアラーになる」
たぶんまなざしは同じだろう。
### パソコンにおける階層的な情報整理
December 25, 2023 at 09:36PM
パソコンで情報を扱う場合、まず(仮想)デスクトップ/アプリケーションで大きな括りをつくり、さらにそのアプリケーションウィンドウのタブで中くらいの括りをつくる。この段階ですでに階層的構造がつくられているわけだ。
### 技能のないマネージャーの弊害
December 26, 2023 at 08:40AM
マネジメントの技能がない人がその職につき、現場がその無理を吸収する、ということの限界が露呈しているのだろう。
業界が上向きのときであれば誰が何をやってもまあやっていける、みたいな感じではある。しかしシビアな状況になればそうはいかない。
でもってそれは、若いときは多少無茶な「自己管理」をしてもやっていける、というのと同じ構造をしている。
### 効率的な知的生産
December 26, 2023 at 06:38PM
空虚なフレーズの組み換えを知的生産と呼ぶならば、いくらでも「効率化」できるだろう。
むしろ稚拙でも何か新しいことを言わんと欲するのが知的生産ではないか。
### 複雑さの許容
December 26, 2023 at 07:24PM
物事の複雑さを受け入れられないなら、他人の複雑さも受け入れられないだろう。
つまりこれは、倫理の問題と言える。
もちろん、同じ眼差しは自身へも向けられる。
「わかりやすさ」に代表される単純化の問題は、そのまま生きづらさと関わっていると考えられる。
### つくることへの乖離
December 27, 2023 at 07:25AM
何かをつくるには手間がかかるわけで、手間を厭えばつくることから遠ざかることになる。私たちはどんどん「つくる」を取り上げられている。一方で、ツールの発達などでつくろうと思いさえすればつくることへのハードルはかなり低くなっている。この乖離。
特に残るわけではないものをつくること。そこにある単純な喜び。アレントなら「労働」に分類しかねないその活動は、もっとずっと魅力的なものではないか。
### 書棚の第一法則
December 27, 2023 at 08:34AM
書籍は「書籍置き場」だと認識したスペースを全て満たすように拡大する。パーキンソンの第一の法則のアレンジ。
### エディトロピー
December 27, 2023 at 07:51PM
エントロピーならぬエディトロピーという概念が降ってきた。物事がどれくらい編集されているか、というその程度を表す概念。
### 生成放棄的変化
December 28, 2023 at 08:34AM
自らで新しい意味を生成することを放棄しつつある、的な変化。
### 管理の外部性
December 28, 2023 at 08:41AM
畏れを祓うものとしての管理。その結果。
たぶん、"自己啓発的"な人(特殊な意味で使っている)の傲慢さに通じるものがある。
### カード的に使うことの難しさ
December 28, 2023 at 10:18AM
デジタルでも、カード的に書くことはできる。しかし、カードのように使うことは容易ではない。基本的な媒体が違っているのだから当然だろう。
### ノートツールを自分で作りたい
December 28, 2023 at 01:47PM
iPhoneでのノートツールをいろいろ考えていると、結局「自分でつくりたい」になってしまう症候群。
### 考え加減
December 28, 2023 at 07:38PM
「力加減」と似た感じで「考え加減」みたいなのが案外大切かもしれませんね。これについてはこの辺で考えるのを切り上げよう、みたいな。
加減とか程度を見据える考え方はなんだかんだで有用ですね。あるいは実用的。
### 公共が生まれる場所
December 29, 2023 at 08:22AM
自か他かではなく、自と他を認めるところに公共が生まれるのだろう。
### 目標や計画
December 29, 2023 at 07:39AM
たぶん「技能のないマネージャーの弊害」の影響で「計画」とか「目標」という概念が忌み嫌われている。で、そうなって当然。
December 29, 2023 at 10:09AM
必要なのは対象とうまく付き合う方法であって、管理ではない。一方で一言で表すとmanageになって、それが"管理"になってしまう。
December 30, 2023 at 08:08AM
だから、たぶん最初に必要なのは自分にとって「計画」とか「目標」という言葉がどういう感触なのかを確認することだろう。言い換えれば、どういう反応を自分に生じさせているのかを見つめること。それが起点になる。
January 02, 2024 at 08:17AM
考えてみると、マネジメントスキルのない上司のもとでの成果主義は、理不尽純度がかなり高い。
### 文脈外の生成
December 29, 2023 at 10:46AM
文脈に沿ったものを生成することができるようになったとして、そこからはみ出すものをどう生み出すのか。
### 有限化装置としてのアウトライナー
December 29, 2023 at 05:28PM
複雑に考えすぎてしまう人にとっての有限化装置としてのアウトライナー。
### ふつうでありながらアウトサイダーでもある
December 29, 2023 at 08:39PM
そうだよな。僕はいつも「ふつうの」ことを考えながら、並行してアウトサイダーのことを考えている。
### あなたの方法で良いんです
自分の方法を見出すには、自分が何を欲し、何を達成したいのか、という根本的な現象を見つめなければならない。それが裁量を持つということであり、自分勝手とは異なる自由さの獲得でもある。そのためには、さまざまな角度から見つめる必要がある。
最大のネックは、自分の「理想」を自分らしいと捉えてしまう点にある。しかもその理想すら、慎重に選び取ったものではない。