期待感は何を生むか
ある株式の価格が上昇するのはなぜだろうか。買いたい人が増えるからだ。
需要と供給
では、なぜ買いたい人が増えるのだろうか。理由はいくつかあるが主要なものを挙げれば以下の二つ。
業績に期待が持たれている
それ以外で、価格が上昇しそうな理由がある
上の記事に話を絡めれば、現時点で良い商品を作っていたとしても、将来的に良い商品を開発できる見込みがなければ、業績のこれ以上の上昇は見込めず、それはつまり株価が今の水準とかわらない(≒値上がりしない)ので、キャピタルゲインを期待している人にとっては、買いの材料にはならない、ということを意味する。 インカムゲインを重視する視点であれば、現段階で出ている利益が中長期的に維持されるかどうかが重要になるだろう。
Appleの(出来が怪しまれる)初回製品を頑張って買う人がたくさんいたり、初期のEvernoteにほとんど機能を使わないのにプレミアムにしていた人がいたりしたのは、「期待感」が関係している。
それは支持の表明であり、より良いものが生み出されて欲しいという願いが加わっている。
ざっとまとめると、
現時点で「良いアウトプット」(十全なアウトプット)をしていなくても、「この人なら何か面白いことを生み出してくれそうだ」という期待感を持ってもらえるならば、支持・投資してもらえることは十分に起こりえる。 しかし、時間が経って、実体が追いついてこないなら、その支持・投資はやがて打ち切られる。
つまり、単にプロダクト(アウトプット)を提出するだけでなく、あるビジョンの提出とバージョンアップが大切だ、ということになる。