日本の庭と西洋の庭
平面幾何学式庭園
ref.
日本庭園と西洋庭園、それぞれの美しさがありますが、2つの大きな違いの1つは、何を「美」としているかです。
日本庭園は変化も含めた自然の風景を美としているのに対し、西洋庭園は自然を左右対称や幾何学的形状に加工して作られた人工的な秩序のある風景を美としています。
日本の場合、自然への敬意を示して共存しようとします。
人工物は表に出ず、池や山の中に埋もれています。
人が自然を受け入れ、四季の風景に可能な限り近づけることで、「わび・さび」という価値観が生まれました。
自然のものは全て朽ちていくことを受け入れ、朽ちるとまた違った美しさが生まれるという価値観を表現しています。
西欧は、自然に文明の力で打ち勝つことで支配しようという考えを持っています。
自然を幾何学形状にして表現することで、人工物であるかのように見えます。
生垣や花壇で、左右対称にデザインして、自然界には存在しないような人工的な美しさを追求しています。
Bardに質問
rashita.icon西洋の庭園と日本の庭は、その思想において違いを有していると思われますが、その違いについて詳しく論じてもらえるでしょうか。
西洋の庭園と日本の庭における思想の違い
西洋の庭園と日本の庭は、自然に対する考え方や美意識の違いが反映されており、その思想において大きな違いがあります。以下、それぞれの庭園の特徴と思想を比較し、詳細な論述を行います。
1. 自然との関わり方
西洋庭園:
自然を征服し、人間の意志で支配しようとする思想が根底にある。
幾何学的な形状や人工的な造形物で構成されることが多い。
例:ヴェルサイユ宮殿の庭園、イタリア式庭園
日本庭園:
自然と調和し、共存しようとする思想が根底にある。
自然の素材を活かし、自然の風景を模倣するように作庭される。
例:枯山水庭園、池泉回遊式庭園
2. 美意識
西洋庭園:
壮麗さ、華麗さ、秩序、完璧さを重視する。
シンメトリー(左右対称)や遠近法を用いることで、壮大な景観を作り出す。
例:フランス式庭園、バロック庭園
日本庭園:
侘び寂び、静寂、不完全さ、奥深さを重視する。
非対称な構成や自然の素材の質感を活かすことで、奥深い美を表現する。
例:枯山水庭園、茶庭
3. 具体的な要素
水の使い方:
西洋庭園:噴水や人工的な池で水を制御し、力強さや華やかさを表現する。
日本庭園:自然な流れの池や滝で水を表現し、静寂や自然の美しさ表現する。
植物の使い方:
西洋庭園:刈り込みや整形された植物で幾何学模様などを作り出す。
日本庭園:自然な形で生い茂る植物で、自然の風景を再現する。
建築物:
西洋庭園:西洋風の建物や彫刻などが配置される。
日本庭園:茶室や灯籠など、日本の伝統的な建築物が配置される。
4. 歴史的な背景
西洋庭園:
古代ギリシャ・ローマの庭園に起源を持ち、中世ヨーロッパで発展した。
王侯貴族の権力や富の象徴として造られた。
日本庭園:
中国の庭園の影響を受けながらも、独自に発展してきた。
仏教や禅宗の思想の影響を受け、精神的な修養の場としても利用された。
5. 現代における庭園
西洋庭園:
公園や公共施設などに利用されることが多い。
自然との調和を重視したデザインも増えている。
日本庭園:
伝統的な庭園だけでなく、現代的なデザインを取り入れた庭園も作られている。
海外でも日本庭園の人気は高まっている。
6. 結論
西洋の庭園と日本の庭は、自然に対する考え方や美意識の違いが反映されており、その思想において大きな違いがあります。西洋庭園は自然を征服し、人間の意志で支配しようとする思想に基づいており、壮麗さや華麗さを追求しています。一方、日本庭園は自然と調和し、共存しようとする思想に基づいており、侘び寂びや静寂といった美意識を追求しています。これらの違いは、それぞれの歴史や文化によって形成されてきたものです。現代においては、西洋庭園と日本の庭園の両方の要素を取り入れたような庭園も作られており、それぞれの庭園の良さを活かした新しいデザインが生まれています。
「日本の庭と欧米人の眼差し 明治期における記述の比較分析」(片平幸
モースは日本庭園の特徴をその「簡素さ」に見出し,次のような結論を
導いている。
T h e s ecr et in a J a p a n es e g a r d en i s t h a t t h ey d o n o t a tt em p t t oo m u ch .
T h a t r es e r v e a n d s en s e o f p r o pr i et y w h i ch ch a r a ct e r i z e t h is p eo p le i n a ll
t h ei r d eco r a t i ve a n d o t h e r a r t is t i c w o r k a r e h er e s een t o p er f ect io n6).
日本の庭の秘訣は,多くを試みすぎないことである。全ての装飾的あるいは芸術的作業にみられる慎み深さと礼儀正しさという日本人独特気質はここで完成の域に達している。
盆栽のイメージが近いだろうか?