断片を配置する
断片には並べ方がある。つまり、断片は配置できる。配置のやり方には、いくつかのパターンがある。 といった形があり、それによって全体が持つ機能は変化する。もちろん、それぞれのパターン内で、どのように配置するのかもまた意味を持つ。まさにその並び方こそが情報なのだ、という見方すらある(『情報と秩序』(セザー・ヒダルゴ))。 立体で形成された全体は、立つ地点によって見え方が変わってくる。それが、深みのある全体の正体である。
メディア的にリニアに配置されていたとしても、その背後にある情報構造が立体であるならば、それは多様な見方を引き受ける。
初出:2017.Aug.3