戦争の三位一体
戦争の三位一体(Dreifaltigkeit)とは、プロイセンの軍人カール・フォン・クラウゼヴィッツの著作『戦争論』で唱えられた概念であり、戦争の理論が常に考慮すべき3種類の傾向をまとめたものである。
軍事学を学ぶ - 戦争の三位一体
「第一に、そこには、その本来的性格である暴力性、盲目的な自然的衝動とみなすべき憎悪および敵愾心がある。第二に、蓋然と偶然の働きがある。それは、戦争を一つの自由な精神的活動たらしめる。第三に、戦争は、政治の道具としての従属的性質をもっている。これによって戦争は、もっぱら理性の活動舞台となる」(邦訳、クラウゼヴィッツ、46頁)