後からとり出せるように文章で書く
紙の場合は、ユニークなIDを与えるうえで加算的なナンバリングが使いやすかったわけだが(Zettelkastenメソッド)、デジタルデータならそこにこだわる必要がない。でもって、カードの並びが「このテーマに関するものだ」を明示する機能を持つならば、それを直接文章で示せばいい。 この場合、「後から間に追加するために枝分かれさせる」という操作は不要になる。単に、その新しいカードが、参照したい既存のカードとどのように関係しているかを示せばいい。
そうしておけば、自分が後から「そのテーマ」について参照したくなったときに、文脈込みでそれを取り出せるようになる。
重要なのは、カード法は備忘録ではない、ということ。あるテーマについて、過去の自分と対話していくことを促す装置であり、「文脈」はそれを助けるためにある。情報を「分類」や「配置」するためではない。
「分類」や「配置」をしないのだから、本流と分流の区別も特に意味はない。単に後からその「文脈」に情報を追加できれば、なんでもいいのだ。
強いて関連付ければ、文脈=「線」ということだ。