哲学の劇場「人文的、あまりに人文的」第105回の感想
https://www.youtube.com/watch?v=PLDKilGN5rI
かきくけこの「け」
ケンドリック・ラマー?
「ヒップホップの新王者」
検索
文書・カード・データなどから必要な情報をさがし出すこと。
search
(何かを見つけようとして注意深くまたは徹底的に)捜す、捜す、捜索する、くまなく捜す、厳重に調べる、じろじろ見る、じっと見つめる、探る、(…に)くまなく入り込む
いずれ利用されることを想定して蓄積された情報の中から,指定あるいは想定された属性に合致する情報を取り出す行為や操作.特に,データベース,索引誌,抄録誌,書誌,目録などの二次資料を用いて体系的に情報を探す行為を指す点で,情報を探すより一般的な行為である探索と区別される.しばしば「情報検索」の文脈上の省略表現として用いられ,情報検索とほぼ同義であるが,「検索」の方が,体系的に情報を探す行為一般を指すのに対して,情報検索という言葉はデータベースに対する検索システムによる検索というニュアンスが強い.
探索と検索の違い
検索は情報検索の略
検索の言葉遣い
デスクトップ検索(デスクトップを検索)
キーワード検索(キーワードによる検索)
対象と手段
検索対象による二分
事実検索
情報そのものを探す
文献検索
情報が記載されている書誌の情報(メタ情報)を探す
検索の哲学
ネットの登場によって、急に「検索」という言葉が一般化しはじめた。
ここ20年くらいで人口に膾炙した。
かつての「検索」
昔は検索と読んでいなかった。
字引きを引く、物を調べる
rashita.icon「検索」の定義から見て、それは「探索」に分類されたのだろう。
電話帳で電話番号を調べることは「検索」とは呼ばなかった。
今では呼ぶか?
rashita.iconそもそもそれは「検索」と呼びうるか
シーケンスな情報を辿っている。
「や」で、そのページをめくるのはシーケンスのジャンプ(CDの頭出し)ではないか
キーワード検索のような抽出を行っているわけではなく、順番に並んでいるのを一つひとつ上からチェックしているだけ(ただし頭出しが可能)
これは「検索」ではないのだろう。
体系的に情報を探す行為とは言い難い。
Scrapboxでも、「きっと上部にあるはずだ」とそのまま目視で探すことが多い。しばらくスクロールして、「あれっ、ないな」という感じではじめてキーワードを入れる。このとき、ちょっと「負けた」感じがする。このことは、二つの「探す」行為が私の中で認知的な差異を持っていることを示している。
何を探しているのかが明確だった
インターネット黎明期の検索
パソコン通信の新聞記事検索、あるいは図書館データベースの検索
日常的にはYahoo!検索
ディレクトリ検索
ようするに巨大なリンク集
サーファーがインデックスを生成する(人による選別)
ソースは、ユーザーからの申告や、自分たちでAltaVistaなどを使って探す。
本の索引と同じようなものを、Web全体に対して作ろうぜ!という壮大な計画。
Google以後の検索
bot(クローラー)がWebを巡回してインデックスをつくる
最初は使い方がよくわからなかった
私たちが日常的に検索するようになった。
デジタル・インターネット以降の「検索」の偏り
入力と結果と非対称性
Google検索では、かちっとしたもの(specificなもの)を入力するが、何が返ってくるかは漠然としている。
逆は可能か?
キーワードによる検索の問題
欲しい検索結果をいかに得るか
そもそもどの検索ワードを入れるのか?
検索をどのように豊かにするのか?
『弱いつながり』
ネットばかり見てても検索はできるけども、その検索ワードはどこから持ってくる
プッシュ型のコンテンツ
ネットの外に出る
ものを見たら本で学び、本で知ったらものを見る
検索は日本発?
日本国語大辞典
検索の用例
明和 8年(江戸時代)、にほんしじ、漢詩を集めた本の凡例にはあった。
中国語での「検索」
捜索と書く
神経とか哲学と同様に日本で特別に仕立てられた意味を持つ言葉なのかもしれない。
書籍のデータベースとしての本棚
デジタル本棚(エクセルやスプレッドシート)
キーワード検索
物理的なリアリティはない
本棚
ワード検索できない
それ自体が、実在感のある存在
テンポラリーに生成されるリスト(検索結果)では、そうした情報が使えない。
データベースの冗長性と手間ひまの適切なサイズ
前回(104回)の話に通じる