ブックカタリストBC084用メモ
補助線を引く本
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目次
プロローグ 12
第I部 方法——文学をエコロジーとして読む 19
第1章 文芸作品をプログラマーのように読む 20
第II部 空間 49
第2章 言葉は虚実を重ね合わせる 50
第3章 潜在性をデザインする 74
第4章 社会全体に網を掛ける方法 97
第III部 時間 117
第5章 文芸と意識に流れる時間 118
第6章 二時間を八分で読むとき、何が起きているのか 139
第7章 いまが紀元八〇万二七〇一年と知る方法 161
第IV部 心 183
第8章 「心」という見えないものの描き方 184
第9章 心の連鎖反応 207
第10章 関係という捉えがたいもの 232
第11章 思い浮かぶこと/思い浮かべることの間で 254
第12章 「気」は千変万化する 276
第13章 「気」は万物をめぐる 300
第14章 文学全体を覆う「心」 321
第15章 小説の登場人物に聞いてみた 342
第V部 文学のエコロジー 367
第16章 文学作品はなにをしているのか 368
エピローグ 395
あとがき 418
註 425
なかなかのボリュームだが、丁寧な記述で進められている
登場する主な作品
星新一「悪魔」
バルザック『ゴリオ爺さん』
松尾芭蕉の俳句
ホメロス『イリアス』
ヘミングウェイ『老人と海』
林芙美子『浮雲』
ChatGPT-4
はして文芸批評だろうか?
主題:
文学には何がどのように書かれているのかを眺めてみる
どんな視点で?
エコロジーとシミュレーション
昆虫を見る視線、生物学と生態学の違い
コンピュータ・シミュレーションとの対比で捉える
文学の作品内世界のシミュレート
文字で組み立てられた世界がどんな要素と関係からできているか?
ゲームクリエーター(プログラマー)の視点で
「これをコンピュータでシミュレーションするとどうなるか?」
「読む」こととの差異
文学を読むときに何が起きているのか?
夏目漱石の文学論
『文学問題(F+f)+』(山本貴光)
文学は(F+f)の形式から成る
F
焦点的印象または観念(認識したこと)
f
上に付着する情緒(情緒)
これらの配列から世界(のあり方)が示される
作品と世界
作品内世界
意識内世界
文学作品+人間→表現された作品内世界+読者の記憶→心脳内作品内世界
世界の動態記述(動き)
世界の静態記述(スナップショット)
「世界」を記述するということ
私たちの認識と「世界」のシミュレーション
なぜF+fだけで、文学は成立しうるのか
星新一のような記述でも私たちが「読める」のはなぜか
「読む」ときに起きていること
フラットな心
関係する書籍
『文学論 上 (岩波文庫 緑 11-17)』
『文學の実効 精神に奇跡をもたらす25の発明』
『本を読むときに何が起きているのか ことばとビジュアルの間、目と頭の間』