なぜカードを「くる」のか
情報カードは「くる」のに適している。ではなぜ「くら」なければならないのか。
カードを読み返すことは、想念の追体験であり、一種のタイムトラベルである。しかし、「カード」を「くる」ことは、複数枚のカードに短期間でアクセスすることである。するとそれは時間の周遊体験となる。そのとき、ある時間での体験(想念)と別の時間での体験が思いもよらず結び付くことがある。ジェームス・W・ヤングが言うアイデアが生まれるのだ。
この際、重要になってくるのが"思いもよらず"である。
それぞれの想念は、同一固体が想起したものであり、同じデータベースに保存されている。しかし、それぞれの結びつきは十分には検討されていない。よって、短期記憶にそれをロードし、新しいリンクを探すことになる。
jan.03.2017 初出