『デザインの教科書』
けれども、所有された商品は、人それぞれ、さまざまなやり方によって、固有のものへと再編されていく。このことをミシェル・ド・セルトーは、「料理法」と称している。つまり、商品を独自に生活の中に組織するのである。そこに、人々(主体)の固有性(自己表象)を見ることができるのではないだろうか
『日常的実践のポイエティーク』(ミショエル・ド・セルトー)
自分の物語を紡ぐこと→オリジナルな物語を紡ぐことではない。借り物によって組織されてもいいし、そうせざるをえない部分もある。ただ、そこに「料理」の手つきが加わるとき、その借り物群は、固有の表象として立ち上がる。ユニークな在り方として。
デザインとは何かについての四つの事柄。
第一:何かをデザインするには、要因あるいは動機づけがある。いくつもあるが、そのうちのひとつに「心地よさ」を求めるがある。
第二:デザインは、わたしたちが自然や道具や装置に関わり、それを手なづけていく一連の計画と実践だといえるだろう。もちろん、そこには技術の変化も関わってくる。
第三:デザインは趣味や美意識と関わっている。
第四:デザインは地域や職業や階級の違いと結びつき、それらを表象するものとされてきた。デザインには社会的な規範が関わっていると見ることもできる。
→あなたが誰かを示すのがデザインでもある。
アフォーダンス、潜在的有用性、人間からの人工的な働きかけを「表象行為」と呼ぶこともできる。このとき、表層行為はデザインと同値になる。
エルンスト・H・ゴンブリッチ「人間の装飾を成立させているのは、「秩序の感覚」である」。
→規範の感覚を生む。整理と規範。→様式
民族衣装とデザイン。制服とそのハック。
繰り返しになるけど、デザインとは意味を目に見えるようにするための記号の実践であるといえる。