ITフォーラム2024講演
知識の共有活用活動のためのクラウドサービスの開発/運用
テーマ:検索と創造をつなぐ未来
エンジニアはデフォルトぼっち
https://gyazo.com/70517edb6f9b73eba944acf962082ada
アプリケーションは一人で始められる
高校時代は、帰宅部。家に帰ってきてはずっとプログラミングをしていた
紙copiを作っていたのだが、どんどんユーザーが増えていくことに感動を覚える
https://gyazo.com/4f0981a79036a241a9ec825cac7a56fc
検索と創造はつながっている
検索に真剣なものは、知識の創造にも取り組まなければならない
ウェブは螺旋のようにこれらを繰り返している
HTML → 創造
ディレクトリ → 検索
Blog → 創造
Google → 検索
SNS → 創造
LLM → 検索?
その次は?
SEOの死と検索の限界
検索は、良質なコンテンツを届けることで創造を促進する
創造は、良質な知識が集まれば、これを整理したい・探したいという研究を促進させる
ただ検索に対して創造が追いつかなければ、エコシステム全体が滅んでしまう
実際、SEOは死んでいる。広告モデルでの創造のエコシステムの促進は限界に来ている
LLMは、ウェブのエコシステムに良質な創造をもたらすことはなさそうに見える
Helpfeelの強みは、この両方に取り組んでいること
Scrapbox → 共同創造
Helpfeel → ドメイン特化検索
Gyazo → 非言語の記録や共有
暗黙知の共有
今、創造のための革新に必要なことは、組織や個人の暗黙知を他人に理解してもらえるように出力することを助けること
これまでは、脳内の思考を出力し、他人と共有しながら練り上げるようなプラットフォームがなかった
言いっぱなしのSNSからは一段引き上げないといけない
コミュニケーションツールとナレッジ管理が融合していくような世界を作り上げる
自分の出力に対して、他人からフィードバックが来て修正していくような世界
情報格差を埋める
これによって、ナレッジの共有に断絶がある課題を解消する
情報格差を埋める。ここに発展がある
個人と企業も、個人と組織も
Helpfeelは、ドメイン特化検索として探すことができることを示したことで、組織や企業の暗黙知の掘り出しを促す
Gyazoでは、動画への応用なども暗黙知を引き出す作業だ
ビジネスチャンス
巨大なマーケット。例えばコールセンターや社内のナレッジ管理はすでに顕在化している市場。
国内コールセンターだけで年間1兆円があり、さらに拡大している
ニーズを証明済み
会社の売上げが急速に伸びている。サブスクリプションの売上げを示すARRが伸びている
2019年7月から2023年6月までの全社の売上げ(ARR)の伸び
https://gyazo.com/a40aec899c61639c8dd5feb1a6169072
社員数は、これまでエンジニアが中心の20名ほどだったが、100名を超えた
マイルストーンの達成
Helpfeelは、エンタープライズ顧客社が200社
Scrapboxは、利用者数が32万人
Gyazoは海外ユーザー比率が80%
どうやって生き延びるか、勝ち抜くか
もっとも世界を変えるのに重要なことは、自分たちが使うものを作るということだ
弊社はヒットを飛ばしていると思われているが、なぜ生き残れるのか、なぜ拡大できるのか
振り返ると自分が使わなくなった製品は、その時点で死んでしまう
もちろん自分が作ったソフトウェアを他人が使っているのを見ることはこのうえなくうれしいこと
たとえば、あるイベントでぱっと後ろからみたときの画面だったり、テレビに写ったPCの中に、自社のアプリのアイコンが写っていることも多い
ただ、それで満足しても自分達がユーザーでなくなってしまった時点で、改良は止まる
これが我々のアプローチ
https://gyazo.com/07fe3e6a42ec53302ae5f14f518f789e
満足する自分の世界を広げていって問題解決できる輪を大きくする
このアプローチをとらないといつまでも他人の問題を解決することになるのだが、本質的な差別化を作ることができない
マーケティングも強い言葉がのってこない
自分が興味のあるものを作ることがもっともヒットに近づく、長続きする、差別化できるから価格もつく
世界で勝負できる
興味を広げよう
この円のコアで育てたアイディアを輪を広げて製品化する
エンジニアは、その興味を外に向けていく必要がある
ニーズに触れたときに自分に置き換えて考えなければならない
営業組織を取り込むことで、営業の課題がなにかも見えてくる
無限の興味関心を持ち続けることが重要
参与観察という。結局、これが究極の顧客視点
文化を創る
ソフトウェアを広げるには、文化ごと作っていかないといけないときがある
とにかく輪を広げるのは大変なのだが、これは今日のワークショップでも話をした
研究のネタ探し
また今日のLLMのような新技術を取り入れるのは面白い。これらの技術で何か応用できないか考えて作ってみるのはわくわくする
技術先行のネタっぽいものを作るのも当社では推奨している。
実は、ネタっぽい実験とまじめな製品とは交互に作るのがよいんじゃないかと思っている
「できること」の幅を広げながら、「作りたいビジョン」のほうに落とし込むことの両方を刺激して伸ばせる
今日の発表でも、このあたりの当社の雰囲気は感じてもらえたのではないかと思う
研究、プロダクトの設計、実装、カスタマーサクセス、営業、マーケすべてを一貫してやっていることが当社の強み
プロダクトのビジョン
情報を知識にするメディアキャプチャー - Gyazo
知識を磨き上げるアイディエーションツール - Scrapbox
知識を届けるエンタープライズサーチ - Helpfeel
https://gyazo.com/229f62bc897f10e8859334f71a84ce41
さらに拡大へ
https://gyazo.com/7e0f1d984155f15981dfd6cd34ba9184
まとめ
検索と創造はつながっている。両方を考えるものがこれからも新しい革新を起こせる
ドッグフーディングで自分が使うプロダクトを世界に広めよう
ナレッジの情報格差があるところにビジネスチャンスあり