『 わたくしといふ現象は、假定された有機交流電燈の、ひとつの青い照明です 』
宮沢賢治 『春と修羅』
わたくしといふ現象は
假定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈のひとつの青い照明です
http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1058_15403.html
https://gyazo.com/0e9731880b08d68d4ea3ca1eded4a914
交流電燈と直流電燈をと比べてみます。直流電燈はずっと光っているのに対して、交流電燈は瞬間的に光っていることが連続しているだけ。瞬間と瞬間が連続していることを「生きている」というのでしょうか。
https://gyazo.com/4b509ead1d734960dc47f263ad97dc1e
私はエタノールの炎を見ていると、宮沢賢治の心象スケッチを思います。一般に解釈されているアルゴンの「ネオン照明」よりきれいな有機物のエタノールの炎なら、自分の心をうつして、いかにもせわしく「揺れている」感じに共感できます。
https://gyazo.com/d6825ffc11c33ec553a389a9961901eb
青い蒸留直後のエタノールは不純物も混じらず、明るいところでは、見えないような炎です。
この観察で化学以外の何か感動が伝わってくれたら、いいんだけどな・・・
人の「心」も見えないけれど、ちゃんとあるんですよね!
宮沢賢治さんは、時空を超えて会ってみたい人です。
「炎」には人の心を揺さぶる神秘的な力があるようですね。