人間の美的感覚について
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美的感覚とは生存確率を上げるために発達した機能
+α / 「畏怖」あるいは「畏敬」の感覚こそが「美」の根源
人間の美的感覚は下記の二種類に分類される
①先天的
本能に起因するもの
不変的
②後天的
歴史・環境に起因するもの
可変的
①先天的な美的感覚について
美的感覚の基盤は、子孫繁栄のための判断基準
食べること
栄養があるものを美しい、美味しいと感じる
住むこと
自然の緑、水の流れる音、陽の光を美しいと感じる
子孫を残すこと
健康で良い遺伝子が残せそうな異性(左右対称)を美しいと感じる
②後天的な美的感覚について
1/単純接触効果
単純接触効果の基本的なメカニズム
生存競争が激しい環境で生き残るためには、危険な情報をいち早く察知する必要がある
可もなく不可もないニュートラルな刺激は、少なくとも危険ではないと判断する
そのような刺激を頻繁に受け取ると、知覚情報処理レベルでの処理効率が上昇し、その刺激への親近性が高まる
親近性の高まりが,刺激自体への好ましさに誤帰属される
例)
平均顔
黄金比
欧米人の体格に起因?
フィボナッチ数列
白銀比
日本人の体格に起因?
もったいない精神?
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2/変動する生き残るための条件
国や時代によって「美」の基準が変動するのは、生き残るための条件がその国や時代で違うから
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+α/なぜ人工的な美的感覚(トレンド)は作り出されるのか?
表現が模倣され、氾濫するから
美しい表現方法は、ありふれた表現方法になり陳腐化する