経路MTU探索
送信先ホストから宛先ホストまでの分割処理が必要にならない最大MTUである経路MTUを発見し、送信元ホストで経路MTUの大きさにデータを分割してから送信する方法。
途中のルーターで分割処理をする必要がなく、TCPもより多くなパケットサイズでデータを送信できるようになる。
1. 送信ホストでIPデータグラムを送信するときにIPヘッダ中の分割禁止フラグを1にすることで、途中のルーターはIPデータグラムの分割処理が必要になっても分割処理を行わずにパケットを破棄する。
2. ICMP到達不能メッセージを使ってデータリンクのMTUの値を送信ホストに通知する。
3. 次回同じ宛先に送信するIPデータグラムからICMPによって通知された経路MTUの値をMTUとして使用し、送信ホストではその値を元にして分割処理を行う。
4. 以上を繰り返してICMP到達不能メッセージが返ってこなくなれば、受信ホストまでの経路MTUが得られたことになる。10分はキャッシュされるので、10分経ったら再び経路MTU探索を行う。