パズルの歴史
古典といわれるパズルについても、作られた年代はそれぞれ大きく異なる。
ここではいわゆる古典パズルが作られた年代を収集する
年表
table: パズル発表年
BC 430 迷路
BC 3C アナグラム
BC 3C シルエットパズル 正方形を14片に分割した「アルキメデスの小筥」又は「ストマッキオン」と呼ばれるパズル
BC 190 魔方陣 中国の数学者
AD 79 回文 西暦79年にヴェスヴィオ火山の噴火によって滅亡したヘルクラネウムの街の遺跡に回文が刻まれている
AD 2C-3C チャイニーズリング もっとも古い知恵の輪。九連環とも。
AD 6C (チャトランガ)
1030 (チャトラジ)
1104 詰碁 忘憂清楽集
1596-1615 詰将棋 初代大橋宗桂(1555-1634)の『象戯造物』
1687 ペグソリテール
1736 一筆書き ケーニヒスベルクの橋の問題をオイラーが解決
1738 虫食い算 中根彦循の「竿頭算法」(1738年)に掲載されている
1743 小町算 江戸時代の寛保年間(1743年頃)には既に知られていた
1760 ジグソーパズル ロンドンの地図職人で技師のジョン・スピルズベリが、子供の教育のためにピースが国の形のジグソーパズルを作成
1780 ラテン方陣 オイラーが研究
1848 エイトクイーン チェスプレイヤーのマックス・ベッツェルによって提案
1852 四色問題
1864 覆面算 アメリカの農学者による1864年の例があり
1874 15パズル ノイス・チャップマンが1874年に考案、サムロイドが1878年に発表
1881 4つの4 1881年 科学雑誌「ノレッジ」に掲載
1883 ハノイの塔 フランスの数学者エドゥアール・リュカが1883年に発売したゲーム
1883 (リバーシ)
1887 論理パズル Charles Lutwidge Dodgson(ルイス・キャロル)のThe Game of Logicにて、三段論法のゲームが紹介される
1913 クロスワードパズル 「ニューヨークワールド」紙にイギリス生まれの記者アーサー・ウィンが制作した物が掲載
1953 ポリオミノパズル ソロモン・ゴロムが1953年に考案
1966 頭の体操第一集 『頭の体操 第1集』(光文社)刊行
1970年代 ライツアウト 3x3マス上で同様のルールをもつ『Merlin』がパーカー・ブラザーズから1970年代に登場
1970 (ライフゲーム) コンウェイが考案
1974 ルービックキューブ ハンガリーの建築学者ルビク・エルネーが考案
1979 現在の数独 1979年にDell MagazinesによってNumber Placeとして公開
1980年代 ラッシュアワー 芦ヶ原伸之により発表
1983 キャストパズル 19世紀後半に流行したイギリスの金属鋳造パズルを芦ヶ原伸之監修のもと復刻
1984 テトリス アレクセイ・パジトノフ等3人により教育用ソフトウェアとして開発
1988 お絵かきロジック 西尾徹也といしだのんの二者が独自に発案
1989 スリザーリンク 『パズル通信ニコリ』26号(1989年なつ号)
1991 ぷよぷよ
2007 リアル脱出ゲーム 京都市でSCRAPが「謎解きの宴」開催。「リアル脱出ゲーム」の第一弾イベントとなる。
詳細
紀元前5世紀
迷路
紀元前430年
https://gyazo.com/7692fcc3efc40c36083de388b32dd2e2
Although early Cretan coins occasionally exhibit branching (multicursal) patterns, the single-path (unicursal) seven-course "Classical" design without branching or dead ends became associated with the Labyrinth on coins as early as 430 BC, and similar non-branching patterns became widely used as visual representations of the Labyrinth – even though both logic and literary descriptions make it clear that the Minotaur was trapped in a complex branching maze.
紀元前3世紀
アナグラム
紀元前3世紀 古代ギリシア
Anagrams can be traced back to the time of the Ancient Greeks, and were then known as "Themuru" or changing, which was to find the hidden and mystical meaning in names. They were popular throughout Europe during the Middle Ages, for example with the poet and composer Guillaume de Machaut. They are said to go back at least to the Greek poet Lycophron, in the third century BCE; but this relies on an account of Lycophron given by John Tzetzes in the 12th century.
シルエットパズル
紀元前3世紀
記録に残っている最も古いシルエットパズルは紀元前3世紀頃のギリシアで生まれたとされている。「アルキメデスの小筥」又は「ストマッキオン」と呼ばれるこのパズルは正方形を14片に分割した物である。このパズルは道具を使うパズル全般の中でも、最も古いパズルとされる。
紀元前2世紀
魔方陣
紀元前190年
The third order magic square was known to Chinese mathematicians as early as 190 BCE, and explicitly given by the first century of the common era.
1世紀
79年
回文
西暦79年にヴェスヴィオ火山の噴火によって滅亡したヘルクラネウムの街の遺跡に「Sator Arepo Tenet Opera Rotas」という回文が刻まれている事から、回文の起源は少なくとも西暦79年またはそれ以前まで遡る事ができる。
2世紀
チャイニーズリング
2〜3世紀
もっとも古い種類の知恵の輪
九連環チャイニーズリングは、もっとも古い種類の知恵の輪と考えられている。
The American ethnographer Stewart Culin related a tradition attributing the puzzle's invention to the 2nd/3rd century Chinese general Zhuge Liang
6世紀
チャトランガ
6世紀インド グプタ朝
Chaturanga is first known from the Gupta Empire in India around the 6th century AD. In the 7th century, it was adopted as chatrang (shatranj) in Sassanid Persia, which in turn was the form of chess brought to late-medieval Europe.
11世紀
チャトラジ
1030年
チェス系4人ゲーム
16世紀
詰将棋
1596-1615年 出版
現存する最古の詰将棋は慶長年間(1596-1615)に出版された初代大橋宗桂(1555-1634)の『象戯造物』(俗称『象戯力草』)である。
17世紀
ペグソリテール
1687年 発表
> The first evidence of the game can be traced back to the court of Louis XIV, and the specific date of 1687, with an engraving made that year by Claude Auguste Berey of Anne de Rohan-Chabot, Princess of Soubise, with the puzzle by her side. The August 1687 edition of the French literary magazine Mercure galant contains a description of the board, rules and sample problems. This is the first known reference to the game in print.
18世紀
一筆書き
1736年
ケーニヒスベルクの橋の問題をオイラーが解決
虫食い算
1738年の例があり
日本で記録に残っている古い問題としては、中根彦循の「竿頭算法」(1738年)に掲載されている問題が挙げられる。また、欧米でも古くから計算の練習問題として使用されていた。
7つの7は 1906年発表
小町算
1743年に既知
江戸時代の寛保年間(1743年頃)には既に知られていた。
ジグソーパズル
1760年ごろ
ラテン方陣
1780年代
縦横に同じ数字が含まれないルール
数学者のオイラーが研究
19世紀
四色問題
1852年に定式化
覆面算
1864年の例があり
Cryptarithmic puzzles are quite old and their inventor is not known. An 1864 example in The American Agriculturist disproves the popular notion that it was invented by Sam Loyd.
15パズル
1874年 考案
ノイス・チャップマンが1874年に考案、サムロイドが1878年に発表
1878年、パズル作家のサム・ロイドが「15パズルで、14と15 を入れ替えた状態を元に戻す」という、絶対に解けることのない問題に1,000ドルの賞金をかけて出題した。このパズルで、「中毒」になる人もいた。その懸賞により15パズルは大きく普及し、15パズルの商品も多く販売されるようになった。なお、このパズルの原案は1874年にノイス・チャップマン(Noyes Palmer Chapman)がGEM PUZZLEとして考案していたものである。
4つの4
4つの4と四則演算で
1881年 科学雑誌「ノレッジ」に掲載
このパズルは1881年に科学雑誌「ノレッジ」に掲載されたものであり、1から1000まで(ただし、113、157、878、881、893、917、943、946、947を除く)の解答例が示された。
ハノイの塔
1883年 発売
リバーシ
1883年
オセロの原型となったゲーム
論理パズル
1887年
ルイス・キャロルとして知られる、数学者のCharles Lutwidge Dodgson が1887年に出版したThe Game of Logicにて、三段論法のゲームが紹介された。 20世紀
クロスワードパズル
1913年
1913年12月21日、「ニューヨークワールド」紙にイギリス生まれの記者アーサー・ウィンが制作した物が掲載されたのが最初と言われる。
ポリオミノパズル
1953年
ポリオミノ (polyomino) は、複数の正方形を辺でつなげた多角形。また、それを長方形など指定の形に隙間なく並べるパズル。ソロモン・ゴロムが1953年に考案した。
ライツアウト
1970年代
電子ゲームとして発表される
それ以前の同じような電子ゲームとしては3x3マス上で同様のルールをもつ『Merlin』がパーカー・ブラザーズから1970年代に登場している(日本国内ではトミーより 『ドクタースミス』という名で発売)。他にも同様のゲームがVulcan Electronicsより『XL-25』の名で1983年に作られている。Tiger Toysも携帯ゲーム機であるgame.com用のカートリッジ版ライツアウトを1997年に作っている。その後もライツアウト2000やライツアウトキューブ、ライツアウトデラックスといった多数の似たような新しいパズルが登場している。
ライフゲーム
1970年 にコンウェイが考案
ルービックキューブ
1974年 考案
現代の数独
1979年
ラッシュアワー
1980年代
芦ヶ原伸之により1980年代に発表された。
芦ヶ原はこのパズルを1980年代に雑誌で発表した。
テトリス
1984年 発売
お絵かきロジック
1988年 発案
お絵かきロジックは、1988年に西尾徹也といしだのんの二者が独自に発案した。
スリザーリンク
1989年 発表
『パズル通信ニコリ』26号(1989年なつ号)で発表された。
ぷよぷよ
1991年 発表