自分の根から吸い上げたものをそのまま開花させる
https://x.com/Aizilo/status/1892774398463258929
現代アートわからんという人にはまずこの記事を見せるようにしている。
佐々木健一 日本大学教授「芸術は終わったのか?」
この記事はインタビュアーが現代アートに対する冷ややかな態度を最後まで一切崩さないところがすごく印象的でおもしろい
佐々木健一 日本大学教授「芸術は終わったのか?」(2011.09.16) | 京都大学新聞社/Kyoto University Press
―新しさとオリジナリティーは違いますか。
違います。18世紀半ば頃にオリジナリティーという概念が確立した時、自分の根から吸い上げたものをそのまま開花させるある種の植物的なイメージでオリジナリティーを考えていました。自分の中に無いものを作るのはオリジナリティーではなく、芸術家の想像力とはその人の中からわいてくるものとされます。新しさとはそうではなく社会現象として他者と比較してどれだけ違うか、借り物で何でもよいわけです。便器は新しいけれども、18世紀的な意味でのオリジナリティーでは決してありません。
便器=デュシャンの『泉』のこと
オリジナル
自分由来である
自分が吸収したもので想像する、作る
「誰かの影響」が肯定される
新しさ
他者と比較して異なればよい
借り物(既製品=『泉』)でもよい
―となると、あらゆる手法がやり尽くされていきますか。
―やり尽くしたとき、芸術は終わりですか。