届いてるかのように上手に省いて弾いてよ
https://x.com/HaraRui113/status/1911421019207639203
作曲家の理想とリアリゼーションの現実、楽譜の厳密さと演奏者に委ねる余白
ギタリスト福田進一「武満徹には奏者を介して出てきたものを受け入れる自在さがあった」
時たま、指が絶対届かない音があったりもします。彼の目指す到達点が高いがゆえに「武満さん、ここはこう書いてありますけど、これ実際は不可能ですよ」といった議論も、よくありました。
「ああ、そう?届かないなら、届いてるかのように上手に省いて弾いてよ」って言われましたね。武満さんには、独自の気質やフィーリングがあるんです。「この音符はこう表記されてますが、この高さでいいんですか?」と聞いても「綺麗だったらどっちでもいいよ。綺麗に響く方で」って言うんです。「それを僕が決めてしまっていいんですか?」と返しても「うん、決めちゃっていいよ」と。そういう自在さのある人でしたね。もっとも、付き合う相手によってスタンスを変えていたのではと推察しますが。奏者の個性もあるし。結局のところ、多面体だと思います。
初めて知った考慮事項
楽譜には書かれていない部分ということですね。会場の残響時間など、ある空間が持つ個性に大きく左右される要素ですので、一様に「こう」と言い切ることができないものです。
フルートとギターが演奏をやめて静止する箇所がありますが、そこは3秒とか1.5秒とか、秒数で書かれてはいるものの、響く会場と響かない会場では必要な秒数も変わってくるでしょう。