新しいエピソード
三遊亭圓朝による長編怪談噺『真景累ヶ淵』の中に、「豊志賀の死」という一編があります。
この中で、幽霊となった豊志賀という女性が、籠に乗るエピソードがあります。
これが、タクシーが普及した時代には、雨の日に青山墓地に行ってくれと言う女性になる。これが、新しいエピソードが生まれる1つの形であり。
蒸気機関車が走り出せば、最終列車に乗った消えた乗客になり、飛行機の時代には、消えた乗客や客室乗務員になり。
それらのエピソードは、ただの翻案やサンプリングに留まらず、作者自身の新たな創意工夫が加えられて、その時代に受け入れられる形になったものだけが、生き残っていくようです。