開発者shokaiが語るCosenseに込めた価値観や目指す世界観
Cosense公開相談会 vol.5の発表資料ですshokai.icon
いくつか事前に話てほしい事、リクエストをいただきました。ありがとうございますshokai.icon
おおまかにこんな感じだった
1. 開発に至った経緯/きっかけ、Cosenseの歴史
昔話
2. LLM、RAG、AI Agentとドキュメントとの連動の中でCosenseの未来をどう描いているのか
Cosense 上のナレッジは究極的には整理する必要すら無くなる?
3 今後の機能拡張やアップデート予定
未来の話
4. 要望された機能を実装すべきかはどう判断しているか
5. もっと他の人のprojectのpublic projectを読みたいが、探し方がわからない
Cosense開発に至った経緯・きっかけ・歴史
Gyazz時代
増井研の運営にために開発
2009年ごろ増井俊之.iconと会って、増井研に入ったshokai.icon
その時にGyazzというwikiを増井俊之.iconが作っていた
この時点で3年ぐらい前に作った物なのかと思っていたが、実は作り始めて数ヶ月だったらしいという事を去年知りましたshokai.icon
ええwsawachin.iconshintaro.kikuchi.iconYasutaka Nakamura.icon
AssocWikiというのを何年か運用した後で名前を変えたのがGyazzです 増井俊之.icon
masuiさんはすごい量ドッグフーディングしていた
登山とか、旅行とか
写真もたくさん入っていたので3年くらい使ってるのかと思った
使ってたわけですね 増井俊之.icon
もっと言えば、PalmWiki時代のデータも入ってたかも
大学の研究室は毎年に30%が入れ替わる
それぞれが色々な調べ物をしたり、断片的な調査メモや開発記録を書いたりして
そして毎年去っていく
でも会社も所属する人は入れ替わっていくので同じかもしれないshintaro.kikuchi.icon
断片的なアイディアの種(技術だったり、ニーズだったり)が複数つながった時、新しいプロダクトが発生する
長期的に種を生きた状態で撹拌し続けれる温かい器が必要だった
新入生をキャッチアップさせるための最新の技術ドキュメントの整備、だけでなく
偶発的に古いページが目に入る
4年前のページも昨日のページも同じように扱える
もちろん思いついたページはすぐ探せる
研究だけでなく、日常的な困り事とかも書ける
新入生が、会ったこともない先輩の書き残したメモから自主的に研究を引き継いだりするようになったshokai.icon
いい話ですねYasutaka Nakamura.icon
何か検索するとだいたいshokai.iconのページに書いてあった 増井俊之.icon
この頃実装されたもの
CGI→Sinatra(Ruby)→Node.js(Express+socket.io)と書き直された
だんだんと
同時編集ができるようになった
アイコン記法が実装
ただしtwitterのユーザー名を入れなければならない
プレゼンモードが搭載されたり
「パスワード」という名前のページを作ったらパスワードがかけれたりした
気になるwsawachin.icon
なぞなぞ認証
面白いYasutaka Nakamura.icon
データの最小単位を全てページにしたら取り回しがいいぞと気づいた
UserScriptになった
skypeとtwitterに通知を送っていた
twitterに研究室の愚痴が流れるのやばwsawachin.icon
作業ノート・ナレッジwiki・相談chatの3つが統合されているとめちゃくちゃ良いぞ、という感触を得た
gyazz.comのスクリーンショット
https://gyazo.com/bede904525a831a042d68b593013eb47
背景色が白いリンクが内部リンク
https://gyazo.com/5375e462e46926fe73a0850adb29a13a
関連ページリストにHeadwordがない
プロトタイピング感すごいsawachin.icon
https://gyazo.com/98a7bad08de15019ee0e856cfdd61a3e
アクセス頻度が黄色と黒のしましまで表現されていた
アクセス頻度を可視化する必要性については今もHelpfeel社のCosenseで議論してますね。必要性がわからんとwsawachin.icon
最近は議論されてませんが、ページの特徴がわかるので便利なことはあると思います 増井俊之.icon
研究室内でもgyazzクローンがいくつか作られた
shokai.iconも3つぐらい作った
コードブロック記法
ログインして、public projectを作れる
自動行末アイコン記法
「私が書きました」と「私の意見です」が区別できなくてダメだった
https://gyazo.com/a6905a6edccd2629521d4a43c3130879
階層つきのgyazzもつくったことある
2015年ごろからrakusai.iconがgyazz-cloneを実装
shokai.icon入社、2016年β版リリース
gyazz時代にはなかった、ユーザー認証がある!
エディタがjQueryだったので全てReactで書き直し
テロメア
https://scrapbox.io/files/6826a22bc47434cfed142583.gif
最初は古いページの方が太かった
だんだん太くなる
開発のきっかけ
「未読を箇所を知りたい」「新しいページを知りたい」という要望・欲求があった
よく考えたら既読・未読と、行同士の新旧の2つの別々な軸だった
どうにか1つのUIで2つを表現できないか?
まともな同時編集
アイコン記法のショートカットキー
UserScript
情報の最小単位をぜんぶページにしよう、という思想から、ページにプログラム書けば良いとなった
AIとCosense
2. LLM、RAG、AI Agentとドキュメントとの連動の中でCosenseの未来をどう描いているのか
Cosense 上のナレッジは究極的には整理する必要すら無くなる?
これまで
ドキュメント書くと、ぶっちゃけ書いた人が一番得していた
頭の中が整理されてすごい勢いで仕事ができるので
丁寧にメンテナンスしてても「フーンえらいね」で済まされていた感がある
多少感謝はされるが
ほぼ困った時にしか感謝されない
今後
矛盾なく丁寧にメンテナンスされたドキュメントをAIに与えると、よく働く
用途いろいろ
コード生成、プレゼン資料生成、ドキュメント生成、問い合わせ対応、AIチャットの元データ
ドキュメントを丁寧にメンテナンスしてたら感謝される未来へ
良いですねy.funamoto.icon*2beeeyan.icon
Smart Context(リンク先の事例が面白いので見てください)
先月リリースしましたshokai.icon
https://gyazo.com/c96c891063ae5537bbc4d24d634ff60f
/shokai/最近のCosenseの面白い開発とAI#67f885410000000000708387
Cosenseに蓄積したドキュメントをサービス外の自由なAIで扱う為の機能
AIサービスみんな尖ってるので使い分けたいshokai.icon
Gemini
Claude Code
NotebookLM
DeepWiki
社内のDeepResearchサービス(未公開)
社内SlackのAIチャット
AIの進化が早いからこそ「AIを中に取り込んで」というのは難しいんじゃないか?と思っているshokai.icon
開発経緯から続く話でもあるが
Cosenseには
じっくり考えたい人が、難しい物事を一言で言わなくても済むようになるという特徴がある
これはなるほどと思いますYasutaka Nakamura.icon
複雑な物事を複雑なまま処理するための、まともなマスターデータが作れる
社会は複雑だし、人間の頭の中もぐちゃぐちゃしている
状況把握、仮説構築、意思決定などは、どれも大量の情報を頭に入れて連想ゲームする作業である
既存のドキュメントツールは、ぐちゃぐちゃした話の一部を取り出して、直列・線形に並べた綺麗な形式の"レポート"しか書けない
Cosenseを使うと、断片的なメモを紐づけて脳内の複雑な情報をそのままデータ化できる
しかも他人と共有し、お互いに自在に検索して取り出せるようになる
これが社内ナレッジベースの土台になる
もちろん、サッと概要を把握できるまとめページを(人力で)作る事もできるし
Smart ContextをexportしてそこからNotebookLMやGeminiに質問する事でも、概要把握できる
AIのためのマスターデータとしてメンテナンス性が非常に高い
同じ事をいろんな所に書かずにリンクで説明すれば、矛盾した記述が発生しなくなる為
1ページ1トピックで書いたページを相互にリンクさせて、複雑な情報を表現する
データ形式の根本がネットワーク型、情報の最小単位はページ
ここら辺の思想、最高だな!と思うんですが、なぜその中でもCosenseの方がいいんでしょう?sawachin.icon
難しい問いだshokai.icon
関連ページやリンク、Export for AIといったネットワーク系の機能の育ち方が違うと思う
ちょっと他社との違いという話ではなくなるが…shokai.icon
めちゃくちゃ資料を書いていると「厳選」が必要になってくる
AIに全部渡すと…
キャパオーバーして 普通なことしか言わなくなる、英語で返してくる
文章量が膨大で、そもそも渡せない
弊社でもあらゆる情報集約したAIに聞いたりしてますが、精度がいまいちだなと最近感じておりました。渡す情報を厳選する方法として2hop link等のまとまりで渡せるとなると、Cosenseは他に比べて便利だと思いました(厳選の手間が結構省かれそう)。ta-kanada.icon
リンクで整理すると、低コストで必要十分な情報が出力できる
(細かい話でちょっと気になっただけですが...)beeeyan.icon
Smart Contextの出力データってOpen AIでいうTokenってどのくらい使うんでしょうかbeeeyan.icon
出力データの文字数で類推する、で良い?
わからないですね…文字数で類推するしかないshokai.icon
Smart Contextはどちらも最大100万文字までで、超える場合はexport自体をしないようになっている
とんでもないサイズになってtoken使いまくる事はないはずです
markdown装飾解除
外のAIからCosenseにデータを持ってくる
今後のアップデート
3 今後の機能拡張やアップデート予定
エンプラ向け機能
IPアドレス制限などのお硬い機能をリリースした
複数projectを扱う時のメンバー管理機能を充実させたいshokai.icon
これはとてもありがいたいですshintaro.kikuchi.icon*3Yasutaka Nakamura.icon
UserとPageをグループ化したProjectの上位に、Organizationという概念を実装する
すばらしいshintaro.kikuchi.icon
project内部のニーズの可視化
Project metrics画面を作ってみたが
全体の様子や、がんばってる人は見える
学びを得られるかというと微妙なところ
Cosenseの使い方の学習ツールとしては足りない
わかるsawachin.icon
社内で「なぜshokai.iconの作ったページは見つかるのか」と聞かれる事がある
検索する・リンクを辿る人の気持になって書いているから
shokai.iconsawachin.iconは責任範囲広いのに、記憶力が弱いので、自分が「検索できなくて困る」が多いかもsawachin.icon
つまり検索する人の気持がわからない
検索クエリをいい感じに可視化したら、検索する人の気持がわかるのではないか?
検索する人の気持ち大事!欲しいshintaro.kikuchi.icon
これ欲しいですsa.tanaka.iconbeeeyan.icon
Cosenseの利用を広げるデータとして使えそうに思いましたbeeeyan.icon
正しい検索、ページのたどり方を教えたい
昨日できちゃったwmtane0412.icon
最初から最後まで全文検索、ではなく
私もやりがちです、、beeeyan.icon
つい、何度も全文で検索しちゃいますねYasutaka Nakamura.icon
QuickSearchか全文検索で起点となるページを探す→そのページから2 hop search
やりやすくしてみた
https://gyazo.com/62192318560c03c1622ac8740f6679b7
ベクトル検索
1年前に実験してうまくいくことがわかっている by shokai.icon
「絵文字の書き方」で「アイコン記法」がサジェストできる
「プロジェクト名」で「project name」がサジェストできる
助かります!Yasutaka Nakamura.iconta-kanada.icon
Smart Contextを読み込んだ状態のAI chatをページに設置する?
しかし、すぐに「ちょっとchatで調べたい」程度ではない使い方に行くので、無駄なんじゃないかという気もしているshokai.icon
苦情あったら書いてくださいshokai.icon
欲しいもの
Cosenseで図を書きたいshintaro.kikuchi.icon
ナレッジをまとめる時に図解も大事だったりするshintaro.kikuchi.icon
それはそう思いますYasutaka Nakamura.icon
なので、うちは Miro を別途使って、そっちにリンク貼ったりしていますが Cosense でもできると嬉しいYasutaka Nakamura.icon
KJ法でも空間配置が大事にされているshintaro.kikuchi.icon
ObsidianのExcalidraw pluginみたいなshintaro.kikuchi.icon
GitHub - zsviczian/obsidian-excalidraw-plugin: A plugin to edit and view Excalidraw drawings in Obsidian
いいですねshokai.icon
昔お絵かき機能を実装した時にSVGで絵を描くツール入れようかと思ったけど、動作が重かったのでやめた
excalidrawなら大丈夫かもしれない
4. 要望された機能を実装すべきかはどう判断しているか
5. もっと他の人のprojectのpublic projectを読みたいが、探し方がわからない