『アウトライン・プロセッシングLIFE: アウトライナーで書く「生活」と「人生」』
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〜「はじめに」より〜
本書は『アウトライン・プロセッシング入門』および『アウトライナー実践入門』の続編であり、応用編です。
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『アウトライン・プロセッシング入門』は、個人がアウトライナーを使って「文章を書き、考える」ことについての本でした。
個人が「文章を書き、考える」こと。その範囲は、ちょっと考えるよりずっと幅広いものです。物書きや研究者や企画担当者でなくても、私たちは日々の生活の中でいつも「文章を書き、考えて」います。買い物リスト、メール、日記、ブログやSNSへの投稿、電話メモ。それらはすべて、広い意味での「文章を書き、考えること」です。
その意味で、アウトライナーは「文章を書き、考える」ためのツールであると同時に、日々をサポートしてくれる生活ツールでもあります。
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アウトライナーの生活ツールとしての側面を直接に形にしたのが、『アウトライン・プロセッシング入門』の中で「生活のアウトライン」、『アウトライナー実践入門』では「ライフ・アウトライン」と呼んでいたアウトラインです。この「生活のアウトライン/ライフ・アウトライン」が本書のテーマです。
「生活のアウトライン/ライフ・アウトライン」は、アウトライナーをタスク管理ツールとして使うことから出発しました。
私にはタスク管理に対する強い苦手意識があります。昔からタスク管理を切実に必要とし、数多くのアプリや手法を試しながら、使いこなせたことがなかったのです。
アウトライナーフリークである私にとっては、タスク管理にアウトライナーを使うことは自然なことでした。
タスクをアウトライン・プロセッシングしながら学んだことは、タスクを扱うためには「タスク」を扱うだけではすまないということです。そしてタスクを扱うことは、まさに「文章を書き、考える」ことだということです。
だから、本書はタスク管理の話から始まっていますが、やはりアウトライナーの、そしてアウトライン・プロセッシングの本なのです。
====本書の目次====
はじめに
本編の前に……アウトライン・プロセッシングミニ入門
アウトライン、アウトライナー、アウトライン・プロセッシング
アウトライン・プロセッシングの技法
Part 1 アウトライナーフリーク的タスク管理論
1.1 タスクを扱うツール
1.2 タスクからDOへ
Part 2 DOの全体像をクリアにする「ALL」
2.1 ALLの構造を探る(1)
2.2 ALLの構造を探る(2)
Part 3 今日をクリアにする「DAYS」
3.1 DAYSの構造を探る(1)
3.2 変化する優先順位を扱う
3.3 行動するためのブレイクダウン
3.4 DAYSの構造を探る(2)
3.5 DAYSの構造を探る(3)
Part 4 アウトライナーフリーク的タスク管理論・追記
4.1 レビューについて
4.2 目標について
Part 5 アウトライナーフリーク的「重要なこと」
5.1 「重要なこと」と優先順位
5.2 「重要なこと」を決める
5.3 空虚な言葉、リアルな言葉
Part 6 「重要なこと」をクリアにする「BE」と「AS」
6.1 リアルな言葉(1) フリーライティング「人生で重要だと思っていること」
6.2 リアルな言葉(2) フリーライティング「人生で重要なことに関係する風景」
6.3 リアルな言葉(3) フリーライティング「欲しいもの、手に入れたいもの」
6.4 リアルな言葉(4) 流れていく思考を巻き取る
6.5 BEとASの構造
6.6 優先順位、再び
Part 7 「DOのアウトライン」から「ライフのアウトライン」へ
CLEAR(2018)
CLEAR(2018)の構造
DAYS
ALL
BE
AS
アウトライン・プロセッシングLIFE
巻末
おわりに
本書のアウトライン・プロセッシング
自由なアウトライン・プロセッシングのためのアウトライナー(2018編)