本当は間違っている心理学の話
本当は間違っている心理学の話: 50の俗説の正体を暴く
スコット・O・リリエンフェルド(著) スティーヴン・ジェイ・リン(著) ジョン・ラッシオ(著) バリー・L・バイアースタイン(著) 八田 武志(監修) 戸田山 和久(監修) 唐沢 穣(監修)
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紹介
巷にあふれる心理をめぐる数々の「神話」.人は脳の10%しか使っていない,サブリミナル効果,睡眠学習,ポジティブ思考でガンを克服する,アダルトチルドレン,自閉症の流行など,蠱惑的でときに危険な神話を50項目取り上げ,それらはなぜ神話でしかないのか根拠を示して解説する.神話の崩壊が始まりますように!
目次
はしがき
序 章 心理学神話の世界
通俗心理学産業/自称心理学者たちの心理学/心理科学と常識/なぜ注意しなければならないのか?/心理学神話を生む一〇の原因――神話退治のための道具/心理学神話の世界――その先にあるもの
∫
第1章 脳が秘めた力――脳と知覚をめぐる神話
第2章 人が死ぬまでに経験すること――発達と加齢をめぐる神話
神話6 モーツァルト効果で子どもの知能が向上する
神話7 青年期は心理的に不安定な時期である
神話8 四〇代から五〇代前半に中年の危機が訪れる
【神話退治 再検討の結末】空の巣症候群
神話10 余命を知ると、誰もが同じ心境の変化を経験する
第3章 過去の出来事の思い出――記憶をめぐる神話
神話12 催眠術で忘れた記憶を取り戻せる
神話14 記憶喪失者は過去の人生をすべて忘れる
第4章 学習効果の高め方――知能と学習をめぐる神話
神話15 IQテストは特定の人には不利になる
神話16 試験に自信がないなら、最初の直感を信じるのが一番
神話17 ディスレクシア(読み書き障害)の特徴は逆さ文字である
第5章 こころの奥をのぞき込む――意識をめぐる神話
神話19 催眠は目覚めているのとは違う「トランス」状態である
神話20 夢には象徴的な意味がある
神話21 睡眠学習は効果的な方法である
神話22 体外離脱体験の間、意識は身体から離れる
第6章 気の持ちようで変わること――感情と動機をめぐる神話
神話23 噓発見器は確実に噓を見破る
【神話退治 再検討の結末】自白剤で噓を発見できるか?
神話27 自分とは違うタイプの人に惹かれる
神話28 緊急時、数多ければ安全である
神話30 怒りは抱え込まずに発散したほうがよい
第8章 自分の内面に目を向ける――パーソナリティをめぐる神話
神話31 同じ環境で育てられた子どものパーソナリティは似ている
【神話退治 再検討の結末】出産順とパーソナリティの関係
神話32 遺伝的な特性は変えることができない
神話33 自尊心の低さが心理的問題の原因だ
神話34 幼児期の性的虐待は深刻なパーソナリティ障害を引き起こす
【神話退治 再検討の結末】子どもの立ち直る力を過小評価すること
神話36 筆跡にはパーソナリティが現れる
第9章 こころの病気への対処――精神疾患をめぐる神話
神話37 精神医学的診断名は差別のもとになる
神話38 自殺するのは重いうつ病患者だけだ
神話39 統合失調症患者は多様なパーソナリティを持つ
神話40 アルコール依存症の親を持つ子どもはすぐにわかる
神話41 幼児の自閉症が急増している
【神話退治 再検討の結末】自閉症の人は優れた知的スキルを持つか?
神話42 満月の日には精神病院への入院と犯罪が増える
第10章 犯罪者の取り違え――心理学と法律をめぐる神話
神話44 犯罪プロファイリングは事件解決に役立つ
神話45 犯罪者の多くは心神喪失で罪から逃れようとする
神話46 自白する人は実際に罪を犯している
第11章 こころの問題を解決する――心理療法をめぐる神話
神話47 臨床場面で一番頼りになるのは専門家の判断と直感だ
神話49 幼児期の問題に対峙させる心理療法は効果がある
あとがき――真実は小説より奇なり
訳者あとがき
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