教師の勝算―勉強嫌いを好きにする9の法則
Daniel T. Willingham(著) 恒川 正志(翻訳)
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紹介
「脳科学」に基づいた授業改善! ── 世界最高の認知心理学者がおくる衝撃のベストセラー教育書、ついに日本上陸!
「脳は、勉強が得意ではない」───脳科学が導き出した衝撃の事実。
実は、人間の脳は難しい問題を解くことや、抽象的な概念を理解する
といった「考える」ことが大の苦手だったのです。
しかし、教師にはこの困難を乗り越える科学的な「勝算」があります───
ハーバード大学、ヴァージニア大学で認知心理学を研究した
ダニエル・T・ウィリンガム教授がおくる衝撃のベストセラー、ついに日本上陸!
教師なら誰もが感じたことがある疑問に、世界最高の認知科学者が答えます。
「子どもはなぜ学校が好きではないのか?」
「なぜ子どもはテレビで見たことは全部覚えているのに、私の言うことは全部忘れるのか?」
「なぜ抽象概念を理解するのは難しいのか?」
「知識を暗記することに意味はあるのか?」「ドリル演習には意味はあるのか?」
これらは全部、脳の仕組み(「ワーキングメモリ」「長期記憶」「ドーパミン」…)を
理解することで、解決できるのです! 脳科学に基づく「授業改善」法とは?
【世界中から称賛の声】
“ウィリンガム氏の教えは学校現場の外にも十分に応用できるものです。
「学び」に関わるすべての人に一読の価値があるでしょう。“
─ウォール・ストリート・ジャーナル誌
“教育関係者はこの素晴らしい本をきっと大好きになるはずです。
ウィリンガム氏は、認知科学の重大な研究成果を、明確で説得力のある言葉で解説します。
それがどのように「学び」を向上させ、子どもたちを奮起させられるのかを示すのです。“
─マサチューセッツ工科大学(MIT)教授、ジョン・ガブリエリ
目次
【第1章】なぜ子どもは学校が好きでないのか?
頭は考えるようにはできていない
人間はもともと好奇心が強いが、好奇心ははかない
思考はどう働くか
教室への応用
【第2章】テストでは事実だけを求められるのに、どうすれば子どもに技能を身につけさせられるのか?
読解には知識が不可欠
認知的技能には背景知識が必要
事実的な知識が記憶を高める
教室への応用
【第3章】なぜ子どもはテレビで見たことは全部覚えているのに、私の言うことは全部忘れるのか?
記憶の重要性
優れた教師の共通点
物語の力
物語構成を利用する
でも、意味がないときはどうすればいいか
教室への応用
【第4章】子どもが抽象概念を理解するのはなぜそれほど難しいのか?
理解とは変装した想起である
なぜ知識が浅いのか
知識はなぜ転移しないのか
教室への応用
【第5章】演習にはそれだけの価値があるか?
練習がさらなる学習を可能にする
練習が記憶を長く留める
練習が転移を促す
教室への応用
【第6章】本物の科学者や数学者、歴史学者と同じように子どもに考えさせることはできるか?
科学者や数学者のような熟達者は何をしているのか
熟達者の頭の道具箱
子どもに熟達者のように考えさせるにはどうすればよいか
教室への応用
【第7章】子どもの学習スタイルによって教えかたをどう変えるか?
スタイルと能力
認知スタイル
視覚・聴覚・運動感覚学習者
能力と多重(マルチ)知能
結論
教室への応用
【第8章】スローラーナーを支援するにはどうすればよいか?
人の知能を高めるもの
知能に対する考えの重要性
教室への応用
【第9章】教師の知能についても考える
認知的技能としての指導
練習の重要性
フィードバックを受け、与える方法
意識的に高めようと努める―― 自己管理
スモール・ステップ
まとめ