Implementation and Performance Evaluation of the QUIC Protocol in Linux Kernel
#Networking #TCP #QUIC
#論文
https://dl.acm.org/doi/10.1145/3242102.3242106
どんなもの?
QUICの有用性やTCPとの共存性について測定を行ったもの
先行研究と比べてどこがすごいか?
先行研究に比べ、TCPやQUICのプロトコルスタックを同じレイヤーで実装をしてプロトコル自体の性能比較を行っている
技術や手法のキモはどこか?
LinuxカーネルにQUICの実装を行い性能測定を行ったこと
どうやって有効だと検証した?
有線ネットワークとワイヤレスネットワークの様々な条件で測定を行い、通信の有用性を比較検討した
有線ネットワークについてはほとんどの測定ケースにおいてQUICが有用そう
RTTやパケットロス率が同じ測定ケースにおいてQUICはTCPよりも高いスループットを発揮している
同じ回線で2つのプロトコルを利用した際に、どちらかが優位にならないことも示した
https://gyazo.com/37c764197270a2091d025fea54f7be18
無線ネットワークについては特徴がはっきりと現れている
QUICを使う2クライアント間のスループットはほとんど同じで上手にリンク共有が出来ている
RTTが高くパケットロス率がない環境だとQUICの性能が顕著に劣化しているが
QUIC, TCPを共存させるとTCPのスループットが高くなり不安定になる
https://gyazo.com/1aec14dc46017a971f295d1e62bbcdbe
https://gyazo.com/c723e1a4df7bb8ce2587123063161c56
議論はある?
実際のユースケースについてはどうなのか?
QUICはTCPに比べてSlow startが無いため初めから高速に通信を行うことが出来ているが、ユーザ空間での実装でも同様の傾向を実現できるかどうか
逆にパケットロス率が高い場合はQUICの方が安定しているのでプロトコルの棲み分けを考えるほうが良さそう
QUICの特性であるマルチプレクス性も考慮して測定が行われるとどうなるのか気になる
次に読むべき論文は?
未定