2025年8月『独学大全』読書会②メモ
参加者
まつど@matsudotsuyoshi
ヨシュア@f12qp
場所
Xのスペース
終了しました。
時間 8/23(土)20時〜
メモ文責
まつど@matsudotsuyoshi
トーク内容はハルシネーションもあります。人間は忘れてしまう生き物なので、それも含めて記録するための文章であり、根拠の薄い言説もあるためご了承ください。
今回の読書会中に扱った範囲
第6章 環境を作る
無知くんと親父さんの対話6 強い意志よりサボらない仕組み
技法13 他人は意志にまさる「ゲートキーパー」
技法14 会えない者を師と仰ぐ「私淑」
技法15 共に読むことが開く知的共同体「会 読」
コラム 金のない独学者に何ができるか
第2部 何を学べばよいかを見つけよう
<何を学ぶか自分で決める>
第7章 知りたいことを発見する
無知くんと親父さんの対話7 悩みをぜんぶ書き出せ
技法16 脳内知識の棚卸し「カルテ・ クセジュ」
技法17 古代弁論術に始まる自己問答「ラミのトポス」
技法18 知的多角測量法「NDCトラバース」
第8章 資料を探し出す
無知くんと親父さんの対話8 「ググる」以外の武器を手に入れよう
技法19 思い付きの検索を卒業する「検索語みがき」
技法20 知の分類の航海術「シネクドキ探索」
技法21 巨人の肩によじのぼる「文献たぐりよせ」
技法22 調べものの航海日誌「リサーチログ」
第9章 知識への扉を使う
無知くんと親父さんの対話9 古典はあなたのために書かれていない
技法13 他人は意志にまさる「ゲートキーパー」
まつど:ゲートキーパーとして誰かに制約を宣言したいと思えるぐらいに成し遂げたいとまでは思っていなかったりはする。
とはいえ、読書会を主催したりすることは実質としてゲートキーパー的な意味合いにはなりそう。
ヨシュア:読書会もゲートキーパーの一種だよね。成功させたいというポジティブな意識で臨める。
まつど:
技法14 会えない者を師と仰ぐ「私淑」
まつど:高校生ぐらいのときには内田樹や永井均の本は手に取るようにしていた時期があったり、著者買い、この著者ならとりあえず、読んでおくといった書き手も何人かいる。稲葉振一郎など。
読書猿さんの書いたものはたいてい読んでるかも。マシュマロとかのログは以下のサイトに載っているので、技法を活用するヒントを得てもいいかも。/marshmallow-rm フォロワーさんでやっぱりすごいな~という人もたくさんいるし、その方がおすすめしてる本はとりあえず手に入れるようにしたりはしてる。
技法15 共に読むことが開く知的共同体「会 読」
まつど:FGOの元ネタ読書会を開いている。人集めはわりと大変。
まつど:読書会に念入りな準備は必要か問題。
たとえば、私だと、課題本にあわせていくつか関連する書籍を読んだうえで参加することが多いが、そういう準備が有意義なことなのか。ヨシュアさんによると、対話を阻害するのではないかと『思考の整理学』を援用して主張していたが。
私の考えでは、たとえば『まったく新しいアカデミック・ライティング』の教科書であげられているようなアーギュメントに議論を落とし込むという作業がまず必要で、そのうえで、検討していくという基本ラインがあり、対話というのは、ある程度標準化された道筋を前提として、検討していないことを検討するというやり方を意識したほうが、議論としての深まりは得られそうで、準備なしの読書会だと、その課題本が位置づけられている文脈を辿れずに、終わってしまうことが多い気がする。
個人的には、自分のなかでその課題本がしっかり残るような読み方をしたいと思っていて、本番は読書会の当日というよりは、その日までに何が残せるか。また、何を考えるかということにある。
本来であれば、読書会に期待される効能は、読書会の当日だけではなく、それまでの準備のピア・サポートなり、終わったあとも、コミュニティの分散認知、知的共有資源としてその課題本をとりあげることができるという広いスパンで考えたほうがいいかも。
巨人の肩の上に立つという意味では、巨人の肩の上に登らずに、何かを語ってもあくまで車輪の再生産にすぎず、参照があって、さらにその先に新しいことを付け加えるぐらいの気概がないと、意味がないのではないか。
まつど:私が以前参加していた教育心理学関係読書会では「知識構成型ジグソー法」を活用して読書会を行っていた。
「知識構成型ジグソー法」
まつど:読書猿さんは輪読wikiを作っている。
2010.02.28 輪読のレジュメを共有できるWiki(α版)をつくって1ヶ月が経った
コラム 金のない独学者に何ができるか
第2部 何を学べばよいかを見つけよう
<何を学ぶか自分で決める>
第7章 知りたいことを発見する
無知くんと親父さんの対話7 悩みをぜんぶ書き出せ
技法16 脳内知識の棚卸し「カルテ・ クセジュ」
まつど:モンテーニュの『エセー』全巻買ったので、なんとか読みたい。西洋古典好きには面白い本。
カルテ・クセジュは、いわゆるコンセプトマップの一種。
-Cognicull-
コグニカルは、足りない知識をツリー構造で掘り下げられる学習サイト
技法17 古代弁論術に始まる自己問答「ラミのトポス」
まつど:
以前、SNSに「オズボーンのチェックリスト」と「ラミのトポス」をスプレッドシートで実行するシートを作って共有したことがあった。APIを使うのでお金がかかるから使ってなかったけど。最近エクセルでCopilot関数が実装されたし使える人は真似してもいいかも?
code:LLM
「」について以下のとおり分析してください
種 〇〇は何の一種か?
種 〇〇は何に属するか?
部分 〇〇を構成する部分を列挙すると?
差異 現状との違いは何か?
差異 〇〇は、他とどこが違うのか?
定義 何をもって〇〇か?
定義 〇〇とは何か?
定義 〇〇の必要条件は何か?
意味 〇〇の意味は何か?・〇〇はどんな意味を持つか?
相反 〇〇の反対は?・〇〇しない場合は?・〇〇にならない場合は?
原因・由来 〇〇を生じさせるものは?
原因・由来 〇〇から生じる(た)ものは?
原因・由来 〇〇のきっかけは?
原因・由来 〇〇するとどうなる?
原因・由来 他にあるのは何か?
ダンテ『神曲』をラミのトポスで分析した例
技法18 知的多角測量法「NDCトラバース」
まつど:デジタル書棚を活用するとこの技法はより有用かも?
https://gyazo.com/6fafa6f2a57627426944bf2a22c7b654
第8章 資料を探し出す
無知くんと親父さんの対話8 「ググる」以外の武器を手に入れよう
技法19 思い付きの検索を卒業する「検索語みがき」
コトバンク
国会図書館デジタルコレクション
技法20 知の分類の航海術「シネクドキ探索」
まつど:やはり以下の記事とセットで読むといいかも。
検索と〈探しもの〉の力を拡張する、レトリックが教える3つの考え方ー図書館となら、できること
テーママップ作成ツール - MediaWiki API版
Google Suggestを使って共起語のマップを作る
使用例:
技法21 巨人の肩によじのぼる「文献たぐりよせ」
2016.04.04 ライブラリーリサーチのための対話環境をJupyter Notebookの上につくってみた
リサーチ・ナビ
技法22 調べものの航海日誌「リサーチログ」
今回の読書会の範囲に「リサーチログ」、次の読書会の範囲に「目次マトリックス」があるので、実際に作成してみてる。どういうふうに技法を活用すればいいかという叩き台に。
ダンテ『神曲』読書会に向けたリサーチログ
第9章 知識への扉を使う
無知くんと親父さんの対話9 古典はあなたのために書かれていない
技法の前に 運に頼らない本の選び方
まつど:私も古典読書会を開いている者なので。
技法23 第一のレファレンスツール「事典」可能性としての博識
まつど:好きな事典について
『西洋古典学事典』
『ラルース ギリシア・ローマ神話大事典』
『世界神話大事典』
『西洋文学テーマ・モチーフ事典』
『世界宗教百科事典』
『民俗学事典』
『古代オリエント事典』
『キリスト教大事典』
『世界神秘学事典』
『インド学大事典』
『インド神話伝説辞典』
『新潮世界美術辞典』
『西洋美術事典 - ルネサンス以降 絵画・彫刻』
『ブリタニカ国際大百科事典』
『「説話」大百科事典』
『原色西洋美術事典』
『世界名著大事典 』
『日本伝奇伝説大事典』
『日本古典文学大辞典』
『世界名著大事典』
『日本思想史事典』
『啓蒙思想の百科事典』
『社会経済史学事典』
『社会学理論応用事典』
『現代地政学事典』
『リスク学事典』
『デザイン科学事典』
『人文地理学事典』
『世界民族百科事典』
『文化と社会を読む批評キーワード辞典』
『アニメーションの事典』
『宗教学事典』
『宗教学文献事典』
『世界神話伝説大事典』
『文化人類学文献事典』
『社会学文献事典』
『美学の事典』
『西洋美術解読事典』
『世界物語大事典』
『世界文学あらすじ大事典』
『幻想文学大事典』
『人工知能学大事典』
『民俗学事典』
『人間の許容限界事典 新装版』
『教育社会学事典』
『数学教育学研究ハンドブック』
『教育思想事典 増補改訂版』
『学習科学ハンドブック 第二版 』
『「学び」の認知科学事典』
『最新心理学事典』
『社会心理学事典』
『発達心理学事典』
『健康心理学事典』
『行動分析学事典』
『認知行動療法事典』
『現代心理学「理論」事典』
『発達障害事典』
『カウンセリング実践ハンドブック』
『精神分析事典』
『ストレス百科事典』
『進化でわかる人間行動の事典』
『認知言語学大事典』
『宗教事象事典』
『The Anime Encyclopedia, 3rd Revised Edition』
『アニメ作品事典』
『映画原作事典 2007-2018 ―日本映画・外国映画・アニメ―』
『物語要素事典』
『いま読みたい小説4000冊』
『悩みや不安 迷ったときに読む4000冊』
『生涯学習研究e事典』
Stanford Encyclopedia of Philosophy
技法24 第二のレファレンスツール「書誌」調査の達人からの贈り物
master index 2冊とも持ってるが使いこなせてない。
ぶっちゃけマスターインデックスも内容古いし、
『リサーチの技法』の書誌を参考にしたほうがいいかも?
日本語で読める事典などを調べたければ、以下のサイトもよい。
邦語文献を対象とする参 考 調 査 便 覧
『独学大全』p.322に「国立国会図書館オンラインを書誌/書誌の書誌として使う」の解説があり、読んでるが、件名欄に「書目」といれると、書誌が調べられるという。16,010件出てくるから。そこからキーワードなどで絞り込むってことかな。
https://gyazo.com/e3a0d9903fc5f4ea956e1264a7f4f89a
日本書誌の書誌 主題編 2 (芸術・語学・文学)
技法25 第三のレファレンスツール「教科書」入門書・事典・書誌を兼ねた独学者の友
2009.09.10 一人で読めて大抵のことは載っている教科書(追記あり)
2009.12.29 一人で読めて大抵のことは載っている教科書(洋書編):数学からラテン語まで(追記あり)
2016.01.02 一人で読めて大抵のことは載っている「講座」もの全リスト(増補あり)
2010.03.29 一人で読めて大抵のことは載っている教科書への助走=子供の本は大人の味方+新書で補う
2013.05.26 講義や周囲についていけなくなったら→先生は表立っては勧めない新書に挫折した人のための裏(サブ)テキスト
事典は索引引きするという話で、思い出したのがフォロワーさんが、テキストデータから索引を自動生成するというプログラムを書いていたこと。最近だとNotebookLMのマインドマップ生成がそれに近いかも?
https://gyazo.com/1a86c1d5d4a83b20e657ab8f17b5cc29
たとえば、ダンテの講義MOOCのテキストを整理してみるとこんな感じになる。
出典:The Divine Comedy: Dante's Journey to Freedom
技法26 欲しい書物と出会う技術「書籍探索」
まつど:この本にもっとはやくに出会えていたら、人生変わったかも?っていう言説あるじゃないですか。
あれって、かりに出会えていても、そんなに変わらないんじゃないかって思ってる。
変わるような人は必然的な出会いを自ら選びとるから、そういった本に出会えるのではと。
まつど:最近、『文学理論の名著50』にとりあげられている本を一通り読もうと思って、ちょこちょこ借りて読んでるが、こういうふうにブックガイドにしてくれているおかげで、全部読めなくても、最低限50冊ならいけるかもと思えるのでありがたい。
『映画論の冒険者たち』や『メディア論の冒険者たち』も全部読みたいなと。
まつど:以前スペースで以下の会を開いたことがあり、資料が残ってる。
国家図書館デジタルコレクションで読める神話本を探すコツについて学ぶスペース会準備
→スライド
Zoteroを活用して個人送信で読める書誌を作成して共有した。
FGOを楽しむための文献リスト
技法27 知の最前線に向かう「雑誌記事(論文)調査」
コラム 知のライフサイクル
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