OSS Contribution と採用時の評価
「OSSって採用に関係あんの?」 とか 「OSS では技術力がわからない」 とかへの個人的な答え
OSS 活動は「他人のコードの読解」「コミュニケーション」「アウトプット」の3つの能力が最低限あることを担保する
まともなコントリビューションをしていると、以下のようなことを気をつけるようになる
自分のレポジトリの場合はしっかり README, How to contribution の整備をする
他人のレポジトリの場合は Issue / PR を通してコミュニケーションをするし、受け入れられやすい提案の仕方がある
OSS として常日頃からコードが外部に見られることになれている人はアウトプットの抵抗が少ない
一方でそれ以上の「技術力」とか能力は個別案件
例えば OSS のその人のレポジトリで .circleci/config.yml があれば「この人は最低限 CI を理解してコードベースの規模応じて導入を取捨選択してるんだな」とわかる
例えば巨大な OSS に貢献していると「既存の大きなコードベースの切り開き方」や(エンジニア同士とはいえ)「多くのステークホルダーとの上手な付き合い方」みたいなものを心得ていそうというのがわかる
例えば個人名義で大量の小さなパッケージを使っている場合、「業務でもナレッジを色んなプロジェクトに普及してくれそう」とかがわかる
わからないこと
とはいえ結局はアウトプットの「質」はバラバラなので「OSS では技術力がわからない」と言われる
OSS しているかどうかだと技術力はわかりませんよ
それは 0 or 1 でしかみてないだけで考えている側の思慮が浅い
結局は「人」なので、ちゃんと人を見よう
「みられる」ことを意識する人は xxx_practice とか public で作らないほうが良いと思います
もっと本質的なところ
「OSS ちゃんとやってる」と、本来職務経歴書からみて真偽が不明なところが、絶対にできているという安心感があるのでそれだけで相当優遇されていると思います
「良い人を採る」ことも大切だけど企業は足切りの精度を上げることも大切なので、そこでノータイムで positive 側に振れるのは「OSS ちゃんとやってる」人
私見
「OSS やってる」という言葉は「GitHub アカウントがあります」みたいな意味でしかない
結局何をやっているかが大切
個人側は Public Repo にする時点でそれが Public であることを意識したほうが良い
学習レポジトリは sandbox Organization に逃がしても良いとは思う
質の高いアウトプットができていると良い
OSS は positive 要素というか、職務経歴とかブログからじゃ見えないその人の生のスキルが見えるので有効だと思う
エンジニアの場合、職務経歴書より信用できる
OSS をやってる!採用とはならないけど、OSS をやっていることによってノータイムで通る場面は必ずある。というところが個人的な結論。