自社を「選んでもらっている」という感覚
結局採用のことを考えられるか否かというのは、自社を選んでもらっている感覚があるかどうかなんじゃないかという話
そもそも会社と個人って?
個人 → 会社へと「スキル」を渡す
会社 → 個人へと「サラリー」を渡す
釣り合いが取れている場合に継続できるというのは当然
でもそれだけ?
よく「成長」とかいうけど自分で成長しろや論
わかる
でも同じ給与で「学び」があるとないかだったら、個人としてはどっちを選ぶ?
市場価値を高められる方を選ぶのは間違いない
経験、学び、泊、etc...
優秀な人材をどうしたら握れるか
優秀な人材は手札が豊富
A社でもB社でもC社でも仕事できた中で、私達の組織を「選んでくれた」と考えるべき
学びがある、ドメインが面白い、会社の体制が良い、etc...
優秀な人材はいつだって選ぶ側の立場なので、常に組織が良い選択肢であることを示し続ける必要がある
それがないと人は辞めようとする
辞めようとした場合新たに価値を提供したりサラリーを増やしたりといった対処はできなくはない
が、それは本質ではないし、それが頻発するようでは「選ばれない」組織であると認知すべき
優秀な人材が何を考えているか
本人の中にある明確な価値や方針
それに会社が応えてくれるか
この会社で良いか
市場価値が下がらないか
どうすると良い?
「憧れは理解から最も遠い感情だよ」
会社に憧れてくる人を増やすのは意味がない
多分、あこがれを抱いているような人は、我々の組織が求めているものではないんじゃないだろうか
単純な give と take の話
自分たちの価値を明確化する
その上で、自分たちの弱みも適切に把握する
大衆に迎合しない
例えば「バズるメディアを作りましょう」は意味がない
ミーハーが集まっても困る
場合によってはただのコストかもしれない
あくまでもバズることで収益を得ているわけではなく、これは組織の話である
トラフィックより組織の将来
どういった組織にしたいかベースですべての行動をすることが重要
優秀な人材獲得は「当たり前」の発信も重要
みんな仕事中に OSS のバグ見つけたら普通に Pull Request 送るよね?
でもそれって組織としてはあまりない貴重な、本当の上澄みなんだよという話
ソフトウェアエンジニアとして当たり前のことを当たり前にやっていることを出すのは大切
「型が壊れてるからプロジェクト内で declare しながら DT にも PR 送りました」
これが当たり前ならこれをちゃんと発信していく
世の中にはフロントエンドエンジニアでも Presenter / Container という概念がわからない人沢山いるという事実
最低限の知識や議題を当たり前にみんながもっているというのは大切
その上で、社内でどういったものの良し悪しをどう考えているかを外に出すのも大切
移行するときにガツンとやるのか段階的にやるのかとか
プロジェクトがどういう状況で、どういった判断によってその手法を採択したのか
中の人間が何を考え、何を価値基準にして行動しているのか
そしてそれがプロジェクトの状況がどう変わると、意思決定がどう変わるのか
ただただ考えているという発信し続けることが大切
加点がどこまでかわからないけれどそもそも自分の思う最低限が全部できている組織であることを見せる
それによって、まず候補に上げてくれるかもしれない
優秀な人の当たり前を我々ができているのなら、それは発信し続けるべきだ
で、結局何が言いたいの?
OSS活動とか、情報発信とか、無駄に見えることもたくさんあると思うけれど、優秀な人を取るためには重要
我々が行っているのは娯楽ではなく採用活動の一貫であるという意識
求めるべきはバズではなく、何よりも「本物の人材にいかに関心を持ってもらえるか」である
というぼやき。