令和7年1月15日
味わいと風味にこだわり樽の中 十八年の孤独をいきる
煮出しすぎ 寝かせすぎ 味も香りも 出汁は鮮度が ものを言う
まるでカップ麺のような味わいの インスタントな 短歌がお好き?
闇を裂く 影のヒーロー 名も告げず 足音ひとつ 風に残さず
銀の露 夜空に消えて 義を問へば ひとの暮らしは 虚空のすみか
義理と人情 夜風に消えて 義を問へば 暖簾に腕押し ぬかに釘
消えし露 なおも巡りて 義を問へば 朝陽のすみかに 照らすものあり
つゆひかり 世界を巡りて 義を問へば 刻に明けゆく 地平線
照らす熱 疑も懐かず 地平をのぼり 空をあたため 光にみたす
手前味噌 牡蠣ネギとうふ 白菜を 土鍋のへりに きずいて囲む