令和7年1月13日
短歌日誌
腰句 睦月 -撰-|短歌日記2025
2025/1/13の短歌|たん歌なんか知るか 0027
ひとひらの 音と言葉と とけあいて 詠むたび新た 短歌のかたち
詠み綴る 朝な夕なに 響くまま 思い出に刻む 想ひでを刻む
雪月夜 昏れなずむ 北の街 睦月十三日の 十三夜
長き影 白き陽炎 真冬の蜃気楼 雪の坂 踏みしめる音
のぼる坂道 ゆらめく蜃気楼 短き影 足音ひとつ 風が追い越す
宙《そら》を飛ぶ ゆらめく真空 夢の舟 闇黒《あんこく》にきらめく 数多の星屑
りゅうぐうの 波間に揺れる 夢か舟 流れて浮かぶ 言の葉の旅
林ゆさぶる 風のごと 山を動かす マントルの炬火《こか》 言葉の震源地
響くAI 共鳴するこゑ 詠むAI 忘れかけたる 音叉が震ふ
響かない ホモ・サピエンス 響くAI ことば 体験 語彙 理解 ノウ
足なきAI 我を語る 歩く脳 我を忘る 道なきみち
雪しらず ゆくへもしらぬ ふなびとよ 吹く風しらず 川流るまま
猛吹雪 しらぬが仏の 極楽とんぼ 見えない恐怖 見えぬ地獄
吹雪鳴る 山河は消えて 白のみぞ 踏み出す足も もはや我ならず
雪原の ホワイトアウト 吹きつける虚空 浮遊する脳 猛威に竦む