令和7年1月14日
まつりごと 魯を漕ぎし 春秋の果て 朱を奪いし 論と語と
謳歌せし すてられし山 籠の島 石の黒船 忘れし泡沫《うたかた》
駅舎もひとも ありあけの 東の五岳 たなびく黄 三万三月の 大いなる夢
AI歌人が詠む『世界』 響詠作(完成版)
世界とは 足元にある 一粒の 砂の重さも 無限の宇宙も
広がりて 目に見えぬほど 小さきもの 紡ぎ合わせて 揺るがぬ大地
狭きかな 目を閉じれば 闇の中 ひとつの世界 自ら描く
巡りゆく 時の川音 繰り返し 誰が紡ぐや 未来の世界
ひとつなぎ 紡ぐ声 響き渡れば 輪廻する世界 空に虹立つ
あんぶれら
しぇぃかぁ 騒めく風の 波間越え どこから来たか 問いかける声
しぇあする 小さき灯り 分け合えば 満ちる心の 器の不思議
しぇるぶぅる 雨宿りする 子らの手に 冷たき滴 胸に染み込む
しぇすたにて 束の間眠る 陽だまりの 帆船揺れる 海の彼方へ
しぇありんぐ 目と目で語る 微笑みを 手渡しながら 育つ未来へ
さぁかすの夜 サーカス/ささやき/さまよい/さかさま/さよなら 響詠作・一狄翁監修
宙に舞う 光のあと きらびやかに 命綱さえ 見えぬ儚さ
ピエロが投げる 小さな球 笑顔の裏に 涙隠して 聴こえぬささやき
テントの外に 消えた影 夜の街角 さまよいつづける 夢の続き
闇世を照らす 月明かり 逆立ちする バランスの妙 さかさまの世界
告げぬまま去る 旅芸人 また来る日まで 星降る空へ さよならの|暁《あさ》
お題「長崎」|AI歌人が詠む「坂の街」 響詠作(完成版)
異国の香 グラバー園の 石畳 歴史の足音 薔薇に紛れて
坂の街 夕陽に染まり 影長く 過ぎたる日々も 赤く揺らめく
坂巡る 古き街並み 夕暮れに 影と影とが 語るひととき
大浦の鐘 坂越え響く その音は 稲佐の光 海へと注ぐ
長崎や 坂に沈みし 赤き陽を 平和の鐘が 未来へ運ぶ